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経営実例17-北海道上川郡剣淵町[水稲]
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経営実例17-北海道上川郡剣淵町[水稲]

北海道上川郡剣淵町Nさん

北海道上川郡剣淵町 Nさん

水稲

食味、安定生産への道筋

 北海道旭川市を中心とする上川盆地は、夏の日照時間が長く、日中気温が高く夜涼しいため、美味しい米ができる。ここから北に行くほど積算気温が下がり、稲作は厳しくなる。北限は美深町だが、うるち米では競争力がないため、粒の白度が高いことを売りモノに販路を開拓、全町内で餅米「白鳥米」に統一して稲作を維持している。温暖化傾向とはいえ、道北の春は遅く適地とは言い難く、減反政策に脅かされてきた。
 旭川市から約40km北にある剣淵町は、整理統合で20㌶超の生産者が増えたが、大半は10㌶前後、米価下落で高価な農機具の償却も儘ならず、経営は楽ではないという。減反対策として早くから有機農業に取り組み、JAS有機大豆や人参、特裁馬鈴薯、南瓜などで経営の安定が図られている。
 当町に住む平均的稲作農家Nさんは、日本人の主食「米」で安定経営が維持出来ないのは情けないと考えていた。しかし、減反が恒常化し、米の需要が減り続けている時代に、規模拡大し大型農機を入れて生産コスト削減を図っても、将来の展望は描けないと言う。それよりも今、持っている経営資源を活用して安定品質と収量を確保し、少しでも収益を改善した方が得策だと考えている。

 2004年冬、当地農家の方々と稲作について意見交換する機会があり、田植え時期から秋の収穫まで現場を歩いた。圃場条件は様々だが、ある農家の奥さんが「毎年収量が取れない田圃があり、そこが経営の足を引っ張っている・・・」とポツリと言った。その圃場に案内して頂き、流れ込む用水に手を入れてみると非常に冷たい。収量が取れない原因は直ぐに解った。田植えから初期生育時期に雪解け水が流れ込み、この頃はいつも水温が低いという。
 漢方では身体の冷えは健康の大敵、冷たい飲食を避けるのが常識であり、作物も同じである。水温を上げるには遊水池を作ったり、炭(ホットマックなど)を散布する方法もあるが、日照が少ないと効果は薄い。
 低水温下で活着、初期生育促進、有効分蘖数確保が収量向上に不可欠である。通常、硝酸態窒素の側条施肥が用いられるが、施用量を誤ると天候によってはバランスを崩し、カラ出来したり秋落ちする例が見られる。
 充実期までバランスの良い生育を保つには地温が低くても根から少しずつ養分吸収し、発根、肥料切れしにくいアミノ酸肥料の活用がある。
 平成5年大冷害の年に動物性アミノ酸肥料(スーパーランド)を施用した圃場は、慣行区が反収1~2俵の大減収であったのに対し4.5俵取れた。草丈は低かったが悪条件下でも出穂まで植物生理が比較的順調に進み、着粒したと考えられる。その事実を体験した空知のMさんは、翌年からスーパーランド(743)100kg/反を使って良食味米を作り、年200俵超の直売顧客を開拓した。品種は収量の多い「ゆきひかり」だが、この設計で作ると収量の劣る良食味品種と比べても遜色がなく、直売している消費者に喜ばれていると言う。反収10俵超を安定して取っているから、買いやすい価格で販売できることも好評の理由らしい。

 このことを参考に、米の良食味、安定生産の取り組みを始めた。天気は読めないからバランスを崩さない程度に側条速効性窒素で栄養成長、分蘖させ、中後半はジワジワアミノ酸窒素を効かせて良食味と粒張りを両立させる・・・
 2005年NさんやUさん達のチャレンジが始まった。どの位の配分にしたら最適なのかは手探り状態。先ず動物性アミノ酸を含む窒素成分の高いスーパーランド(832)を作り、従来の化成肥料との割合は、前年の天気、株の生育状態、収穫量を観察しながら探ってきた。まだ、最終結論は出ていないがスーパーランド(832)30kg程度がコスト対効果からみて妥当な線という。自信がついてきたのか毎年、面積が拡大している。
 米の所得保障政策の実施で、米農家は安心して農産物を作ることができる時代が来た。しかし、財源は国民の税金。関係者の知恵と努力を積み重ねて、うまい農産物を作り、生産性を上げて、国民の期待に応えよう!

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