

ウィーンを首都とするオーストリーは東西冷戦終結後、中、東欧諸国のEU加盟が増え、経済圏が東側に拡大し、地理的に中心地に近くなった。総人口836万人(世界88位)ながら、一人当たりのGDPは世界10位で高い。音楽や観光の他、EU加盟によって、自動車産業などが盛んになり、国民の暮らしは豊かである。農林業戸数は19万戸と言われ、畑地と草地が半々で1戸当たりの平均耕作面積は19㌶、EU内では比較的小規模である。畑地作物は主食穀物と飼料穀物が殆どを占め、地形上、大規模化は限界があるため環境保全型高付加価値農業を育成している。冬は北海道と同じくらい寒いので、農業は出来ない。
オーストリー・リンツ付近の農村(1月6日撮影)
オーストリーの首都ウィーンはパリから飛行機で2時間の距離にある。過去にハプスブルグ帝国の中心地として栄え、人口168万人を擁する大都市である。歴史的にドイツ(バイエルン王国)の影響を受け、国民の大半はドイツ系、公用語はドイツ語である。ドイツ、フランス、イタリア、スロベニア、ハンガリー、スロバキア、チェコなどに囲まれ、食文化は多民族の影響を受けて多様である。
「食」を知るため、中心街オペラ座から歩いて行ける朝市を訪ねた。朝市と言っても午後まで開いており、店は100店舗位ある。野菜、果物、肉、魚、ドライ製品、パン、デザート、惣菜、調味料、紅茶・・・など食料品は豊富で、価格も安い。
以下、画像で紹介する。
種類は非常に豊富で日本で売られている野菜とそれ程変わらない。1個単位か計り売りで、環境政策の徹底で、ゴミの元であるパック品は見かけない。
冬期は天候が悪く、気温が零度以下、土が凍る時期もあるため、野菜栽培は出来ない。生鮮野菜は温暖な地中海沿岸国(イタリア、南フランス、スペインなど)から運ばれてくるが、鮮度は良い。
許可を頂いて並べてある野菜を手当たり次第カメラに収めた。
果実は、柑橘、リンゴ類が多く、キューイ、メロン、マンゴーなどトロピカルフルーツなど日本で売られているモノと殆ど変わらない。濃厚な味を好み、ドライフルーツにしてデザートやパンなどに用いる。ナッツ類も多い。
朝市にはレストランと言うより「食堂」という言葉が似合う。お腹が空いたら国際色豊かな食堂街で手軽に食事が出来る。
ドイツ料理はもとより、日本の寿司、タイ、イタリアン、中華・・・などの店が並んでいる。日本人を見ると「こんにちは」と愛想の良い言葉が飛んでくる。
日本食(寿司屋)
タイ料理・・・スタッフは中国人で商売熱心。ヌードル入りタイ風スープは絶品!
市場で売られている商品と食堂街を見ると、古都ウィーンでもグローバル化が進んでいることを実感する。
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