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これからの課題 ②コストインフレ対策

政権が変わって大胆な「デフレ脱却」政策に転換、更なる金融緩和で「円」がバラ撒かれる。リーマンショックを受けて、米国を始めEU、中国など経済主要国が景気浮揚策で金利を引き下げ、大量に自国通貨を刷った。日本は1985年以来、ずっと低金利政策が続いており、もう引き下げ余地は乏しい。しかしこれで世界中に通貨が溢れる事になり、再び投機資金が動き始めた。投資家は通貨が下がり資産が目減りするリスクを回避するため金、原油、株式、穀物、非鉄金属・・・などモノ(商品)に替える。比較的安全な資産とされる日本国債で運用していた投資家は売りに転じ、基軸通貨ドルやユーロに換金して「モノ」に替えている。この動きが加速して急激に円安が進み、1ドル70円台→93円、1ユーロ90円台→125円(2月中旬)と12ヶ月の間に約30%も円安が進んだ。輸入業者は半年分位は為替予約し、在庫もある程度持っているので即、値上げという事にはならないが、既に値上げの予告が来始めた。原油価格は1バレル85㌦台から95㌦台に上昇し、円安とのダブルパンでガソリン価格は1㍑153円台に乗せてきた。まさしく、原材料、コストインフレの幕開けである。ただ、鉄鋼など一部の商品は中国で新工場の稼働が始まり、供給過剰の懸念もあると言われている。また、世界景気が上向かなければ実需が伴わないので、一時的な上昇に終わる可能性も残る。日本は当面、長期デフレが続いてきた反動でインフレに振れる可能性が高い。

 

需要が伸びている社会では値上げは比較的通りやすいが、年金生活者が増えている所得縮小社会では食品の値上げは難しい・・・春闘で現役サラリーマンの賃金がインフレ分に見合うだけ上がれば問題は少ないが、円安で潤う一部輸出企業はともかく、国内産業は価格転嫁が厳しい。安易な値上げは結果として更に需要減に直結するリスクもある。歴史的に考えれば資金を持つ強者は儲けるチャンス到来だが、資金の乏しい弱者は、その犠牲になりかねない。6月の参議院選挙が終わると、値上げラッシュに見舞われる可能性がある。コストインフレに今から備えたい。

 

(低付加価値農産物)

化学肥料、農薬、包材、運賃・・・すべてが上昇要因。これらは販売価格に占める割合が高いから値上げが追いつかないと苦しい。特効薬はないが可能な対策から取り組もう。

■自然力を活用する。

自然循環型農業を見直し、化学肥料や農薬の依存度を下げる。従来型農業は化石燃料を原料として省力化し、規模拡大してきたが、一旦、単位面積当たりの収益性をチェックしてみたい。有機と化学資材の併用を自分なりに再検討し、小面積でも構わないから実践してみることをお奨めする。今後の消費者ニーズ、社会変化を考えれば、この方向を目指す時期に来ている。技術が進歩し、コストも下がっているから取り組みの選択肢は広がっている。

(参考)

http://www.e-yasai.com/blog/post-83.html

 

http://www.e-yasai.com/materials/rakuto.pdf

■安価に調達できる仕入れ方法を見直す。

生産資材の仕入れはモノの「価格」だけではなく、「情報価値」も重要。両者を総合して価格→価値判断をしたい。現在はネットで幅広く情報を入手出来るから、仕入れ先を再検討してみたい。。地方では利便性、支払い条件も重要な要素だから、自分に合う方法で選択すればいい。近頃、グループでコンテナ単位でまとめ買いする生産者が増えている。物流経費削減効果がかなり高いから、ある程度まとまった数量を購入する生産者には有効な対策である。

(参考)

http://www.e-yasai.com/materials/container_sale.pdf

■資材を有効利用しているか再チェックする。

肥料でも農薬でも不足すると収量に影響する。その年の天候によっても効果が異なるから本来は作物の状態を見ながら追肥するのが望ましい。大面積では省力面ではマイナスだが、収量増など総合的に考えればメリットがあるかも知れない。重要なのは保肥力を高めて安定肥効を維持し、気候変動などのストレスを受けても作物のダメージをなるべく少なくする事だ。ミネラルの補給も重要なポイントであり、あれこれ使わずシンプルに1資材で対応したい。

(参考)

http://www.e-yasai.com/materials/m-cat01/mer-10.html

 

http://www.e-yasai.com/materials/expert_pk.pdf

 

http://www.e-yasai.com/materials/toyama_sekkai.pdf

■収量を上げてコストを下げる。

コスト対効果の高い葉面散布剤を使う。作物の反収によって使えるコストが決まるが、農家が使いやすい散布コストは10㌃当たり1回100円台、3回散布でそれなりの効果が見える資材だ。

 

(高付加価値農産物)

一般的に販売価格に占める資材費の割合が低いので、コストインフレの影響は限定的だ。資材費をかけても品質や収量の向上に重点を置きたい。世界競争に勝利できる強い農業を目指せるのはこの分野だ。

 

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