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消費減、豊作で低迷する重量野菜

 PA063692.JPGのサムネール画像北海道三大野菜と言われている南瓜、馬鈴薯、玉葱の相場が、秋早くから低迷している。人参、大根、キャベツなど他の重量秋野菜も軒並み安い。11月下旬になり漸く冷え込んできたが、今の所回復の兆しは見えない。

道南、羊蹄山麓は夏秋重量野菜の大産地だが、近年希に見る苦境に陥っている。銘産の馬鈴薯は好天に恵まれ、収量は平年作よりやや多い。但し、L玉中心で商品化率が高く出荷量は多いと予想されている。南瓜、大根、人参の収量は平年並だったが、市況は厳しい・・・

渡島で南瓜8㌶を作っているAさんは、JA10月仕切り精算が10kg当たり平均200300円程度と言っていた。富良野の南瓜生産者Tさんは、「支払いがあればまだマシ・・・採算割れでバック(徴収)の恐れもあるよ」と自嘲気味に話していた。

天災が原因で大幅減収した場合はJA共済で少しは補填されるが市況安に対応策は無い。

 

貯蔵(冬至)南瓜の産地和寒、剣淵、士別など道北各地も同様な状況で、荷動きは鈍い。在庫を抱えているJASや特別栽培品も値崩れが始まっている(流通関係者)

何故、南瓜の価格低迷が続いているのか・・・・量販店のバイヤーに聞いてみた。

「確かに豊作も原因の一つ。巷では910月が異常に暑かったため、主婦が煮炊きする野菜の購入を控えたとも言われている。しかし、リーマンショック後から販売が鈍っている。南瓜は電子レンジで加熱して食べる人が増え、暑くて煮炊きしないという説は説得力に欠ける・・・」「南瓜は黄緑野菜として人気が高いが、美味しい南瓜が少量あれば十分と言う消費者が増えている。1/4カット以下で値頃感を出して売る店が増えているから販売量が減っても仕方が無いでしょう」「大型農業法人は量販店とと契約しているから豊作の年は余剰分が市場に投げられる。それも相場が崩れる原因」と指摘する。

片田舎にある量販店3店舗に納品している業者Nさんは「南瓜は1/4カットでも多すぎると言う消費者が増えた。当社はスライスして袋入りで売っている。お年寄り世帯が増えているから、電子レンジで加熱して直ぐに食べられる野菜でないと売れなくなる・・・。安くないと売れないから原料は規格外品。野菜と言うより手間賃を売っているようなモノだね」

 

馬鈴薯は秋の平均気温が高かったため、発芽が始まり出荷停止になった生産者も出ている。品種にもよるが通常は2~3月頃までは発芽しないが、11月に発芽すると言うことは異常事態。

玉葱は全体的に作柄は良かった。相場は低迷予想が出ているが、馬鈴薯と同様に発芽が早まると、春先は高騰の可能性もある。玉葱生産者はここ数年、市況高に恵まれ収量がそこそこあった生産者は多少余裕があるが、大半の経営は厳しいという。

 

先日、流通超激戦地と言われている中京地区の高級量販店を覗いてみた。顔写真入りの特別栽培やJAS有機野菜が並んでいた。外観、品質、サイズも厳選されているが、価格はそれ程高くはない。周辺にはディスカウント量販店が多いが、最近、また大手量販店が進出したという。

消費減少トレンドの中で生き残りを賭けた流通企業の果てしなき戦いが続いている。価格競争は限界に来ており『特売』の文字もインパクトが薄れている。

今後も消費量減少が更に進む。それを前提に生産者も流通も知恵を出さねばならない。

 

(画像)本当に美味しい南瓜の需要は安定している。都内の百貨店で9月に中旬に100㌘当たり105円で売られていた。

 

 

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