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再び有機農業を考える(2)潮目が変わった!

日本ではオーガニックに対する考えや取り組みは様々だが、最近、ワイン、チーズ、珈琲、ドライフルーツ、香辛料・・・など様々なオーガニック加工食品が輸入され定着が進んでいる。しかし、国産オーガニック生鮮野菜では生産、販売とも元気があるとは言い難い。原因は供給面では気候変動で安定生産が難しくなり、販売面では低価格指向が定着し、有機は高いという意識が定着しているためだ

大手有機農産物宅配関係者の話では、販売のネット化で徐々に中小が整理され、寡占化の傾向が進み、強者同士の競合が激化、独自の安定供給産地の確保に迫られている。

オーガニック先進国米国では安全性や内容表示に関する規制が強化され、規格をクリヤー、維持するために多額の費用がかかり、小規模生産、流通では採算を取るのが難しくなっている。しかも大手量販店ではGAP(農業生産工程管理認証)を取得していない生産者の農産物は、事故が発生すると訴訟リスクが伴うため敬遠される。日本の一部量販店でもGAP取得を奨励しているから流れは米国と変わらない。

つまり、オーガニックにしろGAPにしろ、規模拡大してコスト削減を図らないと生き残れない状況が静かに進んでいる。日本のオーガニックは殆ど小規模から出発し、輪作や換金の都合もあり多品目栽培が多い。流通を含めてコスト高は解消できず、市場も限定的で拡大は難しい状況だ。但し、高級レストランや特定売り場を対象にしている農園は現状維持で良いだろう。

オーガニック売り場の統合、寡占化が進むと大きな変化が起こる可能性がある。資本力のある企業が収穫物を値決め一括買い付けが多くなると、生産者は作ることに専念でき、技術を磨き、規模拡大、コスト削減が期待できる。買い上げた企業は自社の人材、技術、インフラ、販売網を生かして生鮮から加工品まで低コストで消費者に提供する。ニーズにあった商品開発も可能である。国の助成金を利用して生産者が独自に加工品を作ろうという流れがあるが、残念ながら企業と密接に連携している一部を除いて人材力や経済変動に対応出来る資金力には限りがあり、困難が伴うだろう。

モノにもよるが生産者は加工などリスクのある設備投資をしないで、安定生産、低コスト生産の技術を磨けば良い。現在、慣行栽培ではその流れが出来つつあるが、何処にでもある農産物では、所詮、相場に流され、安定収益は期待できない。オーガニックでは加工という分野を含めて考えれば、全く別の展開が可能になり、マーケットは拡大する。

先日、夕張メロンの生産者を訪ねた折り、聞いた話しを紹介する。

「今年は天気に恵まれ大玉傾向で大豊作。相場は下がったが、今まで買いたくても買えなかった地方の消費者を開拓し、大変喜ばれた。通常、大玉は安いが納得の行く価格で売り切ったから農家は喜んでいる。自分は過去最高!(笑い)」「今までしがらみの中で限られた販売をしてきたが、消費者が買える価格に設定すればこんなに裾野を広がるとは思ってもいなかった。得意な大玉を安心して作れるから、来年も楽しみだよ・・・」

 

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