• いい野菜.comのトップページ
  • 私たちについて
  • 土の食養生
  • 作物別実例
  • 農業資材
  • 作物・生産者情報
  • 農業経営実例
ブログ
ホーム > ブログ > パリの食品流通基地、ランジス(1)野菜編

パリの食品流通基地、ランジス(1)野菜編

パリを中心に、EU近隣地域を含めて約1500万人超の消費者に食材や花卉を供給しているのがランジス流通基地で、パリ市街から車で南に約30分走った所にある。ここには国内はもとより、ヨーロッパ、アフリカ、中東、南米など世界各地域から食品や花卉類が送られてくる。主力はトラック輸送だが、近くにオルリー空港があり、航空貨物輸送も整備されている。敷地面積232㌶で世界最大、毎日25000台超の車が出入りする。
多数の建物が整然と建ち並び、大小約1200社、約12000人が働き、年間150万㌧の食料品が流通している。

ここで18年間、青果物の仕入れ販売をしていたHさんに1月と4月の2回、青果物、乳製品、肉製品、魚貝類、加工食品、穀物、調味料など多種類の売り場を案内して頂いた。
膨大な数の中から選択して画像をアップする。詳細は記録できなかったので概略を記しておく。
(野菜解説)服部麻子氏

◆取引

パリのランジス流通基地

日本の市場の様に「競りによる取引は無く、すべて相対取引。出荷者(生産者)から事前に構内の仲買業者に見本と見積り価格、規格など取引条件が提示され、仲買はそれを参考に、最適な顧客と商談し、成約したら出荷者に発注する仕組み。
出荷段階で価格や取引条件が明確に決められている為、出荷者、仲買、買い人は安心して取引できる。勿論、品質などに問題が生じた場合は話し合いで解決する。天候や輸送トラブルで欠品しそうな場合は、場内業者間で融通しあう。
品薄になってくると取引価格が上昇し、過剰になれば下落する市場メカニズムは機能している。生産者は採算価格が維持出来ない場合は自主的に産地廃棄し、出荷しない。日本の様に採算割れ状態でも商品が送られてくることは殆どない。仲買は必要以上の数量は注文せず、買った物は一定の利益を乗せて売り切る。低リスクで確実に利益が確保できるから、殆どの業者は健全経営だと言う。
Hさんに「農家は儲かっていますか?・・・」と聞いたら暫く考えて「うーん・・・作っているモノや生産者の技術にもよるけど、リスクの大きい商売だから一部の人以外はあまり儲かってはいないでしょう。天災等で作物が取れない時は本当に気の毒です・・・」と答えた。

◆トマト

トマトはここでも人気商品!芸術の国らしく、色や外観のバリエーションは豊富。冬~春は国内産よりもスペイン産が主流で、最近の話題は黒トマト。色とりどりのトマト詰め合わせセットも人気!
水耕や土耕を使ってEU全域へ通年供給している会社もあり、売り上げを伸ばしている。

パリのランジス流通基地のトマト1 パリのランジス流通基地のトマト2 パリのランジス流通基地のトマト3 パリのランジス流通基地のトマト4 パリのランジス流通基地のトマト5 パリのランジス流通基地のトマト6 パリのランジス流通基地のトマト7 パリのランジス流通基地のトマト8 パリのランジス流通基地のトマト9 パリのランジス流通基地のトマト10 パリのランジス流通基地のトマト11 パリのランジス流通基地のトマト12

◆パースニップ(フランス語: パネ Panais)

パリのランジス流通基地のパースニップ

ピューレ、クスクス、ポトフなど、煮込み料理やスープの具として、あるいは生のまま千切り、または荒くおろしてサラダにして食べる。味に癖があるので一時は「忘れられた野菜」としてあまり見かけなくなっていた。最近、逆に「昔懐かしの野菜」として見直されるようになってきた。

◆莢インゲン インゲンマメ(フランス語:ココ・プラ Coco plat)

パリのランジス流通基地のインゲンマメ

冬期は南アフリカ、モロッコなどからの輸入が多い。輸送が不便なアフリカ内陸から運ばれ、10日間もかかる場合もあるので鮮度が良くない物もある。
しかし、インゲンのカリスマは『最近は輸送技術が進歩し、遠隔地でも着荷鮮度は非常に良くなっている』と言っていた。フランスで莢インゲンは一般的にくたくたになるまで茹でて主菜の付け合せやサラダの具として食べることが多く、鮮度は余り気にしない。

◆莢エンドウ

パリのランジス流通基地の莢エンドウ

これは近郊産地物らしく、鮮度は非常に良い。食べ方は莢インゲンとほぼ同じ。スジを取らなくても良く、調理も簡単。

◆ホワイトアスパラガス

パリのランジス流通基地のホワイトアスパラガス

グリーンもあるが、ほろ苦いホワイトアスパラはヨーロッパの伝統的旬の食材。
歯ごたえが無くなる位に茹で、オランデーズソース(バターとレモン汁を使って作ったマヨネーズの様なソース)をかけて食べることが多い。

◆レッドアンリーブ(チコリ)

パリのランジス流通基地のレッドアンリーブ(チコリ)

通常は白色だが、美しいバイオレット系赤で人気が高い。案内人Hさんは「日本でもこれから売れると思うよ」と話していた。
ベルギー産が多いが、この発色技術は見事!
荒目の千切りにし、食べる前少し酢の入った水につけておくと、変色しにくい。ハードタイプブルーチーズ、、リンゴ、クルミと混ぜて、バルサミコとオリーブオイル、マスタードをベースとして作ったドレッシングをかけて食べる。ほろ苦さが良いアクセントになって美味い。

◆唐辛子(フランス語:ピーマンオワゾー Piment oiseau)

パリのランジス流通基地の唐辛子1 パリのランジス流通基地の唐辛子2

直訳すると『小鳥唐辛子』。名前の通り小柄で、さまざまな形のものがある。なかでもこの品種はかなり辛い物らしい。アフリカなどから輸入されている。フランス本土ではほとんど栽培されておらず、販売先も殆ど移民の人達が対象。ちなみにフランス人は伝統的に唐辛子を食べる習慣があまりなく、今でもピリリとした辛さに慣れない消費者が多い。案内人曰く、この品種はなかでも、非常に辛い方らしい。アフリカ、アジア系の食料品ショップで見かける。

◆甘唐辛子

パリのランジス流通基地の甘唐辛子

辛みが少ない唐辛子。NPOココペリのカタログによれば、在来種の中に色、形状など様々な品種がある。

◆ズッキーニ

パリのランジス流通基地のズッキーニ

緑色が主流だが、黄色も比較的頻繁に見かける。レストランでは黄色い色を活かし、皿に彩を加える付け合せとして利用されることがよくある。

◆ブラウンマッシュルーム

パリのランジス流通基地のブラウンマッシュルーム

「シャンピニオン・ドゥ・パリ」という名前の通り、パリ近郊の名産品で白と茶色いものがある。最近はポーランド等で大量生産された安い輸入物が出回っている。画像はパリ近郊で昔ながらの石壁で覆った地下室で栽培されたもの。土着菌が地下室に住み着き、自然に生えてくる。茎足に土がついている方が傷みにくいため仲買人に重宝される。もちろん、パリ近郊の農家で生産された物の方が味も香りも格別に良く、高い値段がつけられている。

パリのランジス流通基地のジロール茸の一種

◆おそらくジロール茸の一種だと思われるが、はっきりは断定できない。いずれにしろ、フランス人は相当なキノコ好きだ。ランジスにもキノコを専門に扱う卸売業者もおり、品揃えはなかなかのものだった。

◆紫ブロッコリー

パリのランジス流通基地の紫ブロッコリー

最近見かける様になってきた紫色ブロッコリー。
玉状ではなく、花芽のみを束にして売っている。紫色のブロッコリーと言うと、なんとなく毒々しい感じがするが、料理に彩を添える役目をしたり、珍しい色形だったりする野菜が重宝されるフランスでは、この様な商品も売れると言う。

◆ロマネスコ

パリのランジス流通基地のロマネスコ

イタリア、ローマ近辺が発祥地とされるカリフラワーの一種で、味はブロッコリーに近いとされる。フランスでは1993年頃から流通が盛んになった。西部、ブルターニュ地方が主な生産地。ただし普通のカリフラワーやブロッコリーと比較すると、まだ一般家庭で使われる機会は少ない。レストラン等では色、形の違うブロッコリーを組み合わせて調理したものが主菜の付け合せや温野菜サラダなどに使用されているのを見かける。使いやすいように房を外した冷凍ものも出回っている。

◆ラディッシュ

パリのランジス流通基地のラディッシュ

スーパー等では年中見かけるが春の風物詩的存在。これが市場に並び始めるとフランス人は「春が来たな~」と感じる。長細いもの、丸いもの、どちらも店ではよく見かける。有塩バターか塩をつけて食べるか、サラダの中に入れて生で食べる。葉は生のままサラダに混ぜて食べることもあるが、日本の様に茹でておひたしの様にして食べることはあまりない。
右横にちらりと見えるのはミニキャベツ。フランスでは「シューブリュッセル」

◆長カブ

パリのランジス流通基地の長カブ

フランスのカブは丸くて中央部が赤紫色をしているものが主流。時々大根の様な形をしたカブも見かけるが、この様に人参並みに細い物は非常に珍しい。。多分レストラン等、プロ向けの商品と思われる。品種改良で生まれた新品種と思われるが、白い人参、パネ、アジア系のショップでみかける白大根など、どれも何となく似ているのでややこしい。ちなみにフランスでは大根は黒大根が主流。地方ではまだ白い大根を見かけることは少ない。

◆グリーンセルリー

パリのランジス流通基地のグリーンセルリー

フランスでは主に球形をした根セロリと、日本でもよく見かける枝型をしたセロリが流通している。
これはイタリアからの輸入物。

◆サラダ菜

パリのランジス流通基地のサラダ菜1

フランスではレタスの種類が結構豊富で、サラダ、サラダ・ルージュ、チコリ・フリゼ、サニーレタスに似たバタビア、小柄なスクリーンなど、それによって名前も変わるから判別がややこしい。ただし、日本みたいな結球レタスは滅多に見かけない。食感と味はどれも微妙に違うが、一般消費者は対して品種や種類に対するこだわりを持っているようには見えず、新鮮ならばOK,といった感覚の者が多いように感じる。カフェやビストロで食べるサラダには、形やボリューム、色に変化をつけるため、何種類かの異なる葉物野菜 (特にレタス類)を混ぜていることが多い。

パリのランジス流通基地のサラダ・ルージュ1

◆サラダ・ルージュ (だと思う)

パリのランジス流通基地のサラダ菜?

◆?

パリのランジス流通基地のバタビア

◆バタビア

パリのランジス流通基地のマシュ1 パリのランジス流通基地のマシュ2

◆マシュ

味はホウレンソウに似ているが、大半は生でサラダとして食べる。クセが少なく食べやすいのでフランスでは人気の高い野菜だ。ただし地場ものだと一株ずつ土や砂がついている場合が多く、洗うのが少々面倒くさい。箱にかけられているタグの真ん中には、〈化学除草剤不使用〉〈減農薬栽培〉〈熱蒸気による土壌消毒〉と書かれており、下部オレンジ色の部分には、〈風味...品質...新鮮さ...〉という文字が順に並んでいる。

◆クレソン

パリのランジス流通基地のクレソン

パリ近郊には有名なクレソンの産地があって、これも確か近郊で採れたものだったと思う。少々ピりっとして癖のある味をしているが、結構それが好きなフランス人も多い。レタスや他の葉物と混ぜてサラダにしたり、バターで炒めた玉ねぎとジャガイモなどと一緒に煮込んでからミキサーにかけ、仕上げにクリームを加えてポタージュにしたりもする

パリのランジス流通基地のキャベツ

◆フランスでもっともよく見られるキャベツのひとつ。
煮込みやスープの具材としては非常にすぐれものだが、生で食べると青臭さとエグ味があり、筋張っていて固い。お好み焼きや生食用サラダ、炒めものにはあまり向かない。

パリのランジス流通基地の葉菜類

◆?

パリのランジス流通基地のコールラビ-

◆コールラビー

パリのランジス流通基地のアンティチョーク

◆アンティチョーク

パリのランジス流通基地のイチゴ

◆イチゴ
大玉系が目立つようになってきた。

◆コメントする





サイト管理者|日本マックランド株式会社
メール相談はこちらからどうぞ!|農産物の栽培・生産方法から流通、販売に至るまであなたの真剣なご相談歓迎します。