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自由貿易への道 ⑦終章

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⑥まで自由貿易に直面している日本農業の実情を断片的ではあるが書いた。

報道によれば地方議会などでTPP反対または慎重な対応を求める決議が7割に達したという。

議会は支持者を意識してその様な対応になると思うが、ある流通関係者の会合では賛成が8割を占めた。果たして農家はどう考えているのだろうか。1112月に反省会や忘年会があり、各地で本音を聞いた。

 

当然、地域や作物、社会的条件により、反応は異なるが、予想に反して「自由化は仕方がないな・・・」とあえて強く反対する意見は少なかった。今後、どの様な影響が出てくるのか計りかねている面もあるが、いずれにしても現状のままでは行き詰まるとの危機感が背景にある。

私の回りには農業を将来も積極的に続けて行きたいと考えている人達が多く、彼らは反対するよりも、むしろこれを契機に国の抜本的テコ入れ策で競争力を高めて安定経営の基盤を強化したいと考えている。国の「所得保障」に期待する人達が多い一方、財源難で将来頓挫するのではという不安感も根強い。

 

今まで、農家は国の政策や組織に頼りすぎて、グローバル化に対応できない面があるから、TPPは本当の意味でのガラガラポン、大改革のチャンスである。既に、改革を実行して成功している生産者も出ている。

ただ、気になるのは日本人の内向き指向、活力低下で、特に若い世代の保守化である。残りが少ない中高年層が「もーいいや・・」と保守化するのは仕方がないが、大改革には明治維新の坂本龍馬的なある意味で常軌を逸したチャレンジャーが求められる。

今、課題なのはそういうチャレンジャーを育てる環境である。新規就農者育成などの政策は打たれてはいるが、国民が農業に対する確固たる位置付けをキチンと持たないと、目先の政策だけで終わる危険がある。

 

20数年前、自由貿易で先行したEU、とりわけ農業のリーダー格フランスの軌跡は、更なる自由化を求められている日本農業の参考になる。

この件はあらためて書くが先ず、経済、消費動向を観察するために、今年もウィーン(オーストリー)、ミュンヘン(ドイツ)、パリ(フランス)を訪ねた。何れも古い歴史と伝統、文化を持つ国際都市である。

今回、強い印象を受けたのは、この1年で更にグローバル化、低価格化の大波が押し寄せていることである。勿論、両者は連動している。

 

(ウィーンの例)

パリと同様お洒落なカフェ文化を持つウィーンの繁華街オペラ座通りに、1年前には無かった世界的珈琲チ

繁盛していることは支持されていると言うこと、否定はしない。しかし、伝統を守ってきた店は衰退し、何処にェーン「スターバックス」が出来た。10年位前、パリの繁華街オペラ座通りに初めてスタバが登場した時は「まさか・・・」と思ったが、今では街のあちこちにある。ついに古都ウィーンにも広いスペスを持つスタバが開店し、バーゲンセールで賑わう買い物客のオアシスとして混雑していた。しかし、伝統文化と雰囲気を味わうために訪れた者が違和感を持ったのは私一人では無いだろう。ある無味乾燥な街と化しては行かないだろうか・・・と心配になる。

 

やはり中心街に低価格を武器とする世界的アパレル「H&M」など大規模店が進出し、5年前とは雰囲気が様変わりした。女帝マリア・テレジアが栄華を誇った歴史的建物は別にして、時代の香りは薄れつつある。

 

オペラの殿堂「ウィーン国立歌劇場」のメンバーも、ウィーン人、男性以外は・・・と言う暗黙の掟は百余年の歴史を経て次第に変化し、オーケストラピットでは女性コンサートマスターが登場した。2011年ニューイヤーコンサートでも話題になった。新年の公演「セビリアの理髪師」主役フィガロ(バリトン)は東洋人で絶賛を浴びていた。自他共に認めるクラッシック音楽の都はますます、グルーバルかが進んでいる。

毎年宿泊しているホテルの客は日本人が減り、この1年で中国人が急速に増えた。シェーンブルグ宮殿などの観光スポットも中国人の姿が目立つ。

 

これはヨーロッパ全域、いや世界的傾向である。この1年でアイフォンやアイポットなど携帯端末が爆発的に普及しており、情報はパソコンではなく、携帯端末で世界中に瞬時に伝わり、入手できる。パソコンが苦手だったパリの友人も年末にアイフォンを買い、旅先から画像やメールを送ってくる。翻訳ソフトで語学が苦手な人でも対応可能。カーナビも付いているからこれさえ持っていれば何処にでも動ける。

 

なんだかんだと理由を付けて守っている場合ではなさそうだ。自分の身の回りだけでは無く、範囲を広げてチャンスを作って行かないと状況が変化して自分を見失なう。

画像(ドイツ:バイエルン州の農村冬景色)

 

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