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「スーパー最終戦争」 ⑦農の再生は消費者と生産者の意識改革から始まる。

⑥まで今後の農業経営を考える上での一助として消費地で起きていることを書いた。今回書いていて感じたことは日本の農業問題は生産地よりも消費地に大きな社会変化が起きているにも拘わらず、政策が後手に回っている現実だ。低所得者が増えうる中「質的に豊かな食生活」を政策として目指さないと利便性と低価格に支配され、固有の食文化とそれを支える農業は崩壊する。

 

古い話で恐縮だが40数年前、初めて渡米した時に見た光景は、朝からファーストフード店で珈琲やコーラを片手にハンバーガー、ホットドック、フライドチキンなどを食べ、ソフトクリームやアイスクリームをペロリと平らげ、ファミレスでは分厚いステーキ、ハンバーグ、巨大なエビや蟹、山盛りのサラダなどを事なげもなく食べ尽くすアメリカ人の姿であった。その頃日本は、ご飯に味噌汁、沢庵、焼き魚、卵料理などを主婦が台所で作り、家族が顔を合わせて朝食を取っていた。デザートといえばミカンやリンゴ、柿などを食べていた。いつの間にか食べ物は洋風化し、ファーストフード社会になった。都心や郊外の駅前、構内には大手外食企業が運営するハンバーガー、フライドチキン、サンドイッチ、パスタ、牛丼、ラーメン、うどん、蕎麦、弁当、おむすび、カレー、夜は居酒屋・・・考えられる食べ物は殆ど用意されている。こんなにファーストフード産業の発達した国は世界でも日本しか無いだろう。

費者の意識改革

 

便利、安価と引き替えに日本の家庭は食卓に求心力を失い、家族の団欒、絆が希薄になってしまった。近頃頻発している自暴自棄事件、高齢者行方不明事件など、以前の日本では希であった。この現象は急激に起こっているのではなく、社会変化によって親子、夫婦、隣人、友人などの絆が弱まり、人間としての存在感が薄れて起きている。

先日テレビで直木賞女流作家K氏がフランスバスクの食と旅番組の中で、家族や友人であることを象徴する言葉は顔を合わせたら先ず「お腹が空いていないか・・・」と尋ねることだと話していた。相手を思いやる最高の言葉は「食」であると言う。

子供の頃、母は訪問客があると先ず食事していくことを勧めた。飯を炊き、あり合わせの漬け物や野菜、卵料理など質素ながら「自家製の食」でもてなした。飽食と言われ久しいが、何時の時代も人間を結びつける原点は生きることに欠かせない「食」であり、国家間でも最高の儀式は最後の「晩餐会」と決まっている。「食」を粗末にした家庭や国家は滅びる。

最近、いろいろな人達が「農」を論じるが、その前に自分達の「食」を考えてから「農」を論じてもらいたい。

 

国民一人一人が「食」の大切さを認識すれば、巨大資本つまり「世界最安値」農産物の支配はある程度食い止められる。日本は貿易立国を前提としなければ衰退する。農産物の市場開放は好むと好まないとに拘わらず必須だ。既に韓国などと比べて「農」の足枷で自由貿易の対応が出遅れ、今後の産業競争力の低下が懸念されている。

 

生産者の意識改革

韓国はEU間でFTA(多国間自由貿易協定)締結が決まり、段階的に関税が撤廃され自由貿易時代に入る。韓国は日本や中国に対抗するため、産業も農業も競争力のあるモノに特化、集中投資して、弱いモノは捨てた。農業は労働生産性の高い施設園芸に莫大な予算を投入し、一部の農産物は過剰生産に陥ったが、ノウハウや機材、資材産業は今や日本を凌ぐ。ただ、積極的に市場開放したため、外資が国内企業を制圧した面もあるが、成長する中国を始めアジア圏の市場を開拓し、既に日本より優位に立っている。勿論、彼らが国内で目指しているモノは徹底した工業化農業、低コスト、大量生産方式である。競争力のある農業を育てれば、そのノウハウを持って成長する新興国に進出できる。日本の生産者が視察に行って、規模の大きさや熱気に驚くのは、韓国に世界標準のダイナニズムが起きているからである。

秋本番、韓国ではキムチを漬け込むシーズンを迎えた。今夏の異常高温で白菜の生育が悪く、中国から緊急輸入したが、中国産白菜では伝統の韓国キムチが出来ず、困っているというニュースがあった。中国製のパック入り漬け物を安いからと言って食べていた国は情けない・・・もっとも韓国でも中国製のキムチもどきが出回っているようだが。

 

狭い国土の殆どがゼロメートル以下のオランダは世界に冠たる通商国家、農業大国だ。チューリップ、バラ、ガーベラなど花卉類やパプリカ、トマトなど施設園芸が盛んで、EU域内はもとより世界中に輸出されている。花卉類は世界流通の中心地の一つと言われ巨大な市場がある。お馴染みのパプリカは日本に相当量輸出されていたが、最近は輸送のハンディーもありい韓国にシェアを奪われた。

何処の国の生産者も熾烈な競争が続いている。

 

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