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ホーム > ブログ > 「スーパー最終戦争」 ④独自色で健闘する中小量販店

「スーパー最終戦争」 ④独自色で健闘する中小量販店

大手量販店は、中小を呑み込んで統合、更に拡大路線を走る。

しかし、最終的に世界の巨人と対峙しなければならない。自分自身も世界の潮流に巻き込まれ、呑み込まれるかも知れない。

自由資本主義経済を標榜する日本で生きるには、弱肉強食のルールは仕方がない。戦うか軍門に下るか二者択一だ。その中でオーナー経営を続け、独自の戦いをしている元気な量販店がある。

 

  昔ながらの八百屋方式

先日、関西を基盤とし、大阪を1ブロックとした量販店(十数店舗)仕入れ担当者を訪ねてみた。

殆どの量販店が合理化最優先、本部で大量一括安価仕入れを目指すが、それとは一線を画す地元密着型量販店だ。昔、何処かにあったスーパーを思い起こし、不思議な新鮮味を感じた。

 

(最近のお客様の変化は・・・)

来店者数には大きな変化はないが、品質と価格に対する目は厳しくなっている。

(どう対応しているか・・・)

当店は本部から調達するモノもあるが、大部分はその日の状況に合わせて市場で仕入れる。大手量販店は産地から週決めでまとめ仕入れし、センターから各店舗に配送するが、自分は八百屋の原点、地元客の顔を見て商売している。当たり前の話だが、安い時は沢山仕入れて山盛りにして割安で売る。高い時は小口に分けて買いやすい価格で売る。勿論、天候や気温、曜日、イベントなど毎日変化する要素を織り込んで仕入れる。売り場にアクセントが付けられるのでお客さんも来店する楽しみがあると思う。週決めで産直契約すると商品も販売の仕方も弾力性が無くなるから、毎日、市場とお客さんの顔を見ながら品揃えする。だから日によっては「ごめんなさい」(欠品)もある。

(今、一番売りたい野菜は・・・)

普通の野菜は売れる数量分だけ市場で仕入れた方がリスク(ロス)が少なく、現状ではメリットがある。今夏の様に供給が不安定になると揃えるのに苦労するが、それが自分の仕事だから・・・。

レギュラー品はとにかく価格優先。如何に安く仕入れて安く売るかだ。しかし、最近、流れが少し変わってきた。

「沢山は要らないが美味しいモノを少し欲しい。高くてもいいよ・・・」という消費者が増えてきた。健康に役立つ成分が多い機能性野菜も売れている。皆さん、テレビなどを見て勉強しているから、揃えておかないとね・・・(笑い)

人気があるのは美味しいトマト。簡単に食べられて機能性成分が多く、保存もきくから、今の消費者にピッタリ。美味しければ多少高くても買ってくれる。

市場では安定しておいしいトマトを仕入れられないから、宅配便で供給してもらえれば定番商品で売りたいね。基本的にこの地域は庶民の街だから、市場にあるモノで十分間に合う。

無理をしないで仕入れたモノを確実に売り切って採算を取るのが大切だと思う。

 

  極上品を安く売るスーパー

3年前、知人の紹介で訪ねた愛知県東部にあるスーパー(6店舗)は何の変哲もない地方都市スーパーだが、店で売っているモノは正に一流品ばかり!・・・。スーパーと言うより本部長が自ら語る様に市場の雰囲気だ。平日の開店30分前に店に着いたが、既に入り口には50人位の行列が出来ていた。「特売でもあるの?・・・」と聞いたら毎日長い列が出来ると言うのだ。消費不況の中で、開店前に長蛇の列とは珍しい光景である。

 

野菜は殆どが地元生産者を厳選して契約で作っている。品種の選定から作り方まで話し合って、お客様に喜んで食べて頂ける野菜を作る。鮮度が重要なスイートコーンなどは朝方、産地まで担当者が取りに行き、アイスボックスに氷詰め(氷温)して店まで運ぶ懲り様だ。同業他社バイヤーの話では、ここで売られている野菜は日本を代表する高級スーパーに負けないと言い切る。

 

帰りに店内を見せて頂いたが、まさしく市場の様相だ。商品はコンテナに入れられ、余分な包装は一切省いてある。一般スーパーは棚に立体的に商品を並べるが、ここでは何処からでも商品を見渡せる様に土間近くの低い位置に置いている。昼過ぎの時間帯だったが店内は既にごった返しており、活気に溢れていた。お客も多いが、店員が多いのに驚く。本部長の話では徹底した対面販売なので、通常スーパーの倍以上配置しており、商品知識が豊富なベテラン揃いという。コストカットに逆行する風景だが、単位面積当たりの売上高は、通常量販の56倍というから納得である。

主要野菜は生産者直接仕入れ、業界の常識より低い掛け率で売るから、他店より相当割安だという。建物や宣伝費、包材費は最小限に抑え、「美味しいモノをより安く」が徹底している。

生鮮品は野菜、果実だけではなく肉、乳製品、海産物など殆ど揃えているが、ドライ商(加工品)は少なめである。

外観は立派でも中身は月並みの店が多くなる中、久々に中身の濃い店を見せて頂いた。

 

  実質本位で躍進するスーパー

今年の始め、知人の要請で札幌市内にある高品質・低価格をコンセプトとするスーパーで、「野菜の硝酸含有」について話をさせて頂いた。この店は駅構内などの空きスパースを利用して生鮮小規模スーパーからスタート、現在、10数店舗を展開している注目の繁盛店である。徹底的に実質本位を貫き、品質は良いが外観、形状に難がある規格外品を生産者や漁港から調達し、市価より相当安い価格で販売している。魚や肉はパックされているが、一般野菜や果実は段ボール箱のまま並べ、1個または1袋単位で売られている。

ただの「安物店」と思い勝ちだが、Y社長は中身に拘り、美味しいモノしか店に出さない。JAS認証野菜も置いているので「売れるの?」と聞いたら「最近、美味しいだけでは駄目、安全性に関心を持つお客が増えている。JAS野菜は正直言って回転が良くないから、店の看板として置いている。利益が出なくても赤字を出さなければOKかな・・・」と話していた。「安全性」をチェックしたいお客が増えているので、各店長を中心に時々、勉強会を開いている。商品の品質、価格だけではなく積極的にお客と対話する姿勢が売り上げを伸ばす秘訣と話していた。

コストカットや売り上げノルマに追われ、疲れている社員が多い中で、勉強会後の懇親会でも意気軒昂、大いに盛り上がっていた。

 

 

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