

高温対策については 作物別実例→果菜類→トマトの頁に少し書いた。北海道では6月から予期せぬ異常高温が襲い、まだ遮光材の準備をしていなかったため、大きなダメージを受けた人もいる。盆を過ぎても未だ30℃を超す真夏日があり、収量、品質低下に歯止めがかかっていない。
岐阜県飛騨の農業法人Aは数年前からトマトハウスの高温対策に取り組んでいる。助成金が出て色々試したが、本格的に導入すると資金や手間がかり、収益が低迷している時に導入は厳しい。自分の手持ち「経営資源」をチェックして、注目したのが豊富な冷たい山水。ハウス内で水をミスト状に高圧噴射して気化熱を奪い室温を下げる方式は通常のハウスでは効果が期待できる。しかし当地は雨除け簡易(解放)ハウスが多く効果が限定的。そこで考えたのが空気の冷却をハウス外の上空で行い、対流、つまり微風を起こさせる方法。ハウスの上空4~5mの位置(画像参照)に2m間隔で冷水を噴射させる。細かいミストを作るには高圧ポンプや配管が必要だが、手持ちの潅水用低圧ポンプとチューブで十分対応できる。上空空気層の一部が気化熱で冷やされると収縮し下降するので対流、つまり微風が起こる。昼間、太陽熱で高温になった土壌からの輻射熱で夜になっても作物周辺に熱が籠もりやすい。対流で上空の冷えた空気が降りてきて空気を動かし温度を下げる。
最初はおまじない・・・みたいに見えたが、今年の様な高温が続くと「御利益」があるとF社長は自信を深めている。噴射口の間隔は4~5m間隔でも効果がありそうだ。
来年は土中に熱交換パイプを敷いて春先は温水を流して地温を確保、夏は冷水を流して土中冷房し、長期安定収穫を目指す。
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