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魚屋と八百屋

 

あちこちぶらぶらしていたら、サクラも散り4月半ばになってしまった。
秋から何となく天候が優れず、冬春野菜の産地は収量が上がらず、苦戦した。市況は昨年と比較して30~40%高いと報道されているが、全般的に生産者の顔色は冴えない。こんなに高い年は、出回ってきた時の反動が大きいからである。そこそこ取れて、そこそこ価格の方が生産者は有り難い。
 
国内は新興国需要で業績が回復している企業も出てきたが、デフレは続いており内需の需給ギャップは解消されていない。最近のヒット作がSスーパーの298弁当、牛丼は200円台、10円玉1枚単位の攻防に入っている。まともに考えると何処で利益を出しているのか不思議に思う。経済誌は利益なき不毛の戦いと書いているが、今のところ体力勝負、収束する気配はない。
 
近所で長年魚屋を営んできたHさん。
息子さんが継いで頑張っていたが、最近、見切りをつけて店を閉めた。美味しい新鮮な魚が売りで、数年前までは焼いたり煮たり弁当にしたり工夫して、凌いでいた。しかし、昨年夏頃からばったり客が減った。高単価の魚商売は回転が止まると厳しい。
客の殆どは中高年層。肉より健康に良いと言われる魚商売は有望と思われたが、時代と共に煮たり焼いたりする手間が敬遠され、肉より割高感もあって、この不況で更に追い打ちをかけられた様だ。
 
やはり近くで八百屋を営むYさん。
ビルの一角にあり、当地に引き越してきた30数年前は肉屋、魚屋、乾物屋、お茶屋など個人商店が並び、繁盛していた。しかし次々に大手スーパーが出来、価格競争に巻き込まれて廃業に追い込まれた。ビル内の個人商店はこの店だけが残っている。
「今年も天気が安定しないから、農家は大変だね・・・作る人が少なくなるのも無理ないよね」
Yおばちゃんはいつも何故か自分のことよりも、農家のことを気遣う。
「うちのお客さんは味にこだわって来てくれるけど、高いモノは買わなくなったね~・・・」「年金暮らしで収入が減り、医者通いで食べ物にお金を使えないみたい。暇なのであちこちのスーパーを廻り、価格を比較して買う人が増えている。Mスーパーではグレープフルーツ4個で198だったけどお宅は高いね・・・などとクレーム?を付ける客もいる。しかし理由を説明すると納得して買って帰る」
「スーパーの価格を見て、高いと思ったら買わないけど、うちは高いねと言ってくれたらちゃんと説明するし、状況によっては「オマケ」もしますよ」「昨日買った里芋美味しかったよ~とわざわざ寄って誉めてくれるお客さんもいる。商売は厳しいけど嬉しいこともあるから、店を閉められないのよ・・・」
今の日本にはお喋りしながら旬の野菜や魚などの買い物を楽しむ場所と時間が少なくなり、無味乾燥、価格訴追だけの売り場が増えた。それが時代のニーズという面もあるが、これからの社会はみんなで「生活を楽しむ」ゆとりの発想も求められる。
 

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