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着々進む農業への企業参入

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企業の農業への参入は長年の課題である。政治や既存農業組織の抵抗もあってハードルが高く設定され、参入は遅れ気味であった。就農人口減少が鮮明化する中で漸く規制緩和が進み、参入しやすい環境が整ってきた。従来、地方では土建関係予算削減に伴う雇用対策目的の参入が多かったが、栽培面はともかく販売面でのノウハウが乏しく、米麦など価格保証のある作物以外の野菜は採算が厳しく、参入企業は限られていた。

最近になって、目立ってきたのは外食、量販店、総菜、食品加工など直接農産物の販売、加工に関わっている企業の新規参入である。

 

先日、一昨年立ち上がった千葉県中央部にある長生山岡ファームを訪ねた。

グループ会社山岡農販は1994年、中国江蘇省で農業ビジネスを開始、花卉栽培でスタート後、大葉栽培に転換、徹底的に高品質と安全、安定生産技術を磨き、日本への販路を開拓、売り上げを伸ばしてきた。しかし、中国産野菜、食品に農薬付着事故が相次ぎ、風評被害が拡大、取引先の要請もあって、2007年、一部を国内生産にシフトを決断、千葉県長生郡に農業生産法人「長生山岡ファーム」を設立。2009年から大葉などの本格生産を始めた。

同社は、当初約6㌶の土地を取得、現在約2㌶のハウスで、大葉を中心に、バジル、パプリカ、パセリを栽培している。建設中の鉄骨ハウス0.3㌶が完成すると2.3㌶に拡大、2012年には3.0㌶に増設予定。主力の大葉は、中国で磨いた栽培技術で高品質を実現、出荷までの厳重な管理体制と相まって業界で高い評価を得て、注文に応じきれない状況という。パプリカはまだ試験栽培中だが、近々完成する鉄骨ハウス0.3㌶を加えて本格生産に乗り出す。バジルも非常に品質が高く、今後、積極的に取り組む意向という。

専門スタッフがハウス毎に毎日生育状況を細かくチェックし、品質、安全管理を徹底、栽培履歴をネットで公開している。安全の証として今月中にJGAPを取得予定である。

 

露地は造成中を含めて12㌶あり、ブロッコリー、馬鈴薯などが植えられている。まだ試験栽培の域を出ていないが、中期目標(2017年)100㌶を目指している。数カ所の予定現場に案内して頂いたが、水田放棄地の埋め立て地が多く、土質、水捌けなど圃場の吟味と地力対策、輪作体系の構築など品質、収量を高めて採算ラインに乗せるまでの課題は多い。本来は、通常の農地で経営交代し、更に生産性を高めることが望ましい。水田埋め立て地が多いのは高速道路などの工事廃土処理という目的があるからやむ得ないが、重要なのは効率的な農業再構築であるから少し残念である。

多くの場合、新規参入者が入手できる土地は最初からハンディーが大きい。優良農地でも既存農家が採算を取るのに苦労している時代だけに、企業の力でハンディーを克服し、農業に活力を取り戻して頂きたいものだ。

案内して頂いた常務氏は、当社は元来、販売会社で大手量販店、食品会社などに安定した顧客を持ち、既存生産者からも仕入れており、競合ではなく、協調で信頼関係が築かれていると強調しておられた。

 

企業参入というと既存生産者は身構えるが、既に一部の作物は上記の様に企業が大規模、高品質栽培に着手し、独自の販売ルートを構築して着々と成長ノウハウを蓄積している。既存生産者が主導する農業法人も頑張ってはいるが、この様な企業に比較すると多くの場合、スピード感に欠け、対応が鈍い。組織の再点検が必要かもしれない・・・

 

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