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在来種保護に取り組むNPO「ココペリ」 (2)不可欠な多様性

   P4252185.JPGのサムネール画像■品種の多様性についてのお考えは?・・・

〈畑で育てる作物の生物的多様性も大事です。同じ国で多様性に乏しい、常に同じ植物や品種を栽培しているのは残念なことです。もっと様々な種類があっても良いと私は思っています。その土地で収穫できる品種が豊富になれば、地元の人達の健康や栄養状態を改善することも可能です。幸い、私たちの地球にはまだまだ、生物の多様性が残されています。だからこそ、在来種の絶滅を避けるためにも、近代的な手法で開発された新品種に市場を支配されてしまわない様に、戦うべきなのです。

確かに近代的技術を駆使して開発された新品種は、生産性、経済面から見たら、より優れているかも知れません。しかし同じ作物を大面積栽培し続けると、作物は病気にかかりやすくなります。生産者は化学的に調合された農薬を撒き、その結果、土壌は生気を失ってしまいます。その上、遺伝子の人為的操作やハイブリッド交雑など新品種の作物は、人体に拒絶反応を示すケースも少なくありません。実際に今、小麦粉に含まれるグルテンに対するアレルギー反応を示す患者が増えているのはその一つです。一方、家庭菜園の中で育っている作物の生物多様性が豊かであればある程、作物が病気になる確率が減ることも分かっています。だからこそ、多様な在来種の保護が大切なのです〉

 

■日本は南北に長い列島国で、長い間植物の遺伝子資源が交雑する機会が少なく、土地特有の在来種が多く残されてきました。ところが最近、雑草などで外来種の侵入と異常繁殖が自然破壊を招き、非常に問題視されています。ココペリは、外来種と在来種の交雑問題はありますか?・・・

〈小規模な畑で栽培できる植物は、一年性植物である場合が大半で、それ程大きな問題にはならないと思います。ただし、花粉を飛ばして交配する植物に関しては、非常に慎重な対応を取らなくてはならないと心得ております〉

 

■日本では、天敵となる昆虫を害虫駆除対策として利用したり、受粉の省力化などにも使ったことで在来昆虫が大きなダメージを受けた例があります。

元々日本に生息していなかった葉巻病を媒介する昆虫が温暖化の影響で生息範囲が北上し、被害が拡大し問題になっています。最初の個体は輸入コンテナに付着してきたのでしょうが・・・フランスではその様な問題は?・・・

〈確かに、外来種の進出による問題はフランスでも見られますが、対策手段は無いでしょうね・・・〉

 

■現在、日本の農家は自家採取しないで、種苗会社から購入しています。交雑種子の問題は殆どありませんが、ココペリの様に、採種農家が沢山の品種を一緒に育てると、問題が出ませんか?・・・

〈生育時期が異なる、つまり花の咲く時期が異なる品種同士を組み合わせて栽培することで交雑のリスクを回避しています。

しかし・・・問題なのは例えばメキシコは、世界で最も古いトウモロコシの栽培地で、在来種も非常に多様です。今日では残念ながら、遺伝子組み換え種子の普及が進み、数多くの在来種が存続の危機に立たされています。このような問題が今、世界中で起きているのです〉

 

■日本では一時、野菜などで品種の集中が起こり、品目によってはマーケットを独占した時代がありました。農業自体が次第に衰退し、種子需要が落ち込んで、種苗会社の買収や統合が進みました。現在は、消費者ニーズの多様化で品目も品種も豊かになっています。販売量は限定的ですが、直売場や家庭菜園向けに個性的な種が売れています。フランス、EUの実情は?・・・

〈独占を狙う国際アグリビジネス企業の圧力から世界の「お百姓さん(Paysan)」を守らにばなりません。

問題なのは、国際規模でアグリビジネスを展開する経済至上主義の大手企業が権力をふるっている事です。その中で最も代表的な大手種苗会社、M社は育種業界で主要な位置を占める世界各国の種苗会社を次々と買収して組織を拡大し、現在ではこの地球上で流通している種子全体の約90%を独占販売しています。それに対して私たち、ココペリは僅か20人で運営しているアソシエーションです。M社に対抗するココペリはまるで、鉄器にぶつかった土器のようなものです。それでも私達は、多国籍種苗企業に対抗した活動を続けていきます。

なぜなら、このままでは大手が販売している自家採取不可能な種子の普及が、その土地の環境と生活に調和した『お百姓さん型小規模農業』を地道に続けている人達が、弱肉強食の世界に苦しめられることになるからです。

ココペリの活動は、欧州だけでなく、アジア、インド、アフリカ、南アメリカなど、世界中の国々で展開しています。南米ではコスタリカ、ペルーなどでも活動しています。これらの国では現在、近代的なシステムを導入し、商品作物の単一栽培を進める大規模農場が普及しつつあります。従来型生産者が大手農場に押し潰されてしまうことを防ぐため、地域コミュニティの中で種子を地産地消し続けることができる仕組み作りのお手伝いをしています〉

(参考映像)

http://www.youtube.com/watch?v=6smqYla0U2s

 

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