

トマトは世界中で食べられているが、未熟果は無色素グリーン、熟すと品種により赤、オレンジ、黄色、紫色などに変わる。熟す段階で香り、風味、食味(酸度、糖度)、食感が微妙に変化し、調理人はそれぞれの特徴を生かして色々な用途に使う。
フランスワインの名産地、ボルドー地区南東部マルマンド市周辺を原産地とする青トマトがあると種苗会社から聞いて、早速、昨年秋から試作を始めた。栽培は原産地の地中海性気候に近い、愛媛県宇和島市のNさんにお願いし、種子を送った。残念ながら3株しか発芽しなかったが脇芽を摘んで100株近くに増やした。この青トマトの特徴は下記の通りであるが、ある程度熟してから食べる日本のトマトとは異なり、いわば未熟果の青臭さとガリガリ感を楽しむマニアックトマトである。
イタリアンやフレンチシェフの間では知られた存在らしく、興味を示す調理人も少なくない。
【特徴】
① 果形は比較的大型でリブ(凹凸の筋)があり、果形は不揃い。
② 果肉は肉厚で香りが良いのが特長。果実内の種子量が少なく、サラダの他、加熱調理用にも好適。オリジナルなソースやジャムなどにも適す。
③ ヨーロッパではスペイン、フランス、イタリアの地中海沿岸部で栽培されており、スペイン、イタリア料理には無くてはならない食材である。
④ 果実が未熟な時期に収穫して食べることで、マルマンディートマトの香りと風味、食感が楽しめる。
⑤ この特徴的な香りと風味はクロロフィルに由来するもので、熟してしまうと失われてしまう。
⑥ 食べ方は薄切りして、モツァレラチーズなどと一緒に食べるのが一般的。
秋に播種したが、株を増やすために日数がかかり、4月末から収穫できるようになった。しかし、どの熟度で収穫したら良いのか解らないので熟度を3段階に分けて送ってもらった。専門家の意見を聞いてみたが、どの熟度も全く特徴が無く不評であった。原因はミニトマトを栽培しているハウスの片隅に植えたため、水分コントロールが出来ず栄養成長気味になり、水っぽい普通のトマトになってしまった。やはり、地中海性気候のようにサンサンと太陽が照り、乾燥していないと香り豊かな本来のマルマンディートマトは出来ない様だ。種苗会社に聞いてみたら、1玉100~150㌘程度に仕上げないと特徴が出ないという。気を取り直して一旦、果実や葉を整理して仕立て直した。1果重量120㌘に仕上げるにはフルーツトマト並みの水分管理が要求されるが、Nさんは諦めずに再チャレンジしている。
お盆過ぎには見通しが付いてくると思うが、どんなモノが出来るかは全く解らない。
このトマトに興味のある方はご連絡お待ちしております。
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