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ブログ: 2011年11月

水稲・小麦・大豆などの穀物肥料

世界競争の中で圧倒的に不利な作物は、土地利用型、つまり大規模低コスト栽培の穀物類である。自由貿易交渉でいつもこの分野が攻められる。穀物は自国の安全保障に係わる重要作物であり、簡単に譲歩することは出来ない。さりとて、35倍もある内外価格差は解決不可能な水準であり、自給も米以外はままならない。

米、麦、大豆、トウモロコシ(飼料)、菜種(採油)、甘味作物(砂糖)、芋類(澱粉)・・・昔から作ってはきたが、国際競争に耐えうる穀物は見出せない。。

強いて言えば、伝統的に慣れ親しんだ食味と品質、国産という安心感がある。効率化して生産コストを削減することは当然だが、方向性は「商品価値」の向上が基本であり、内需だけではなく海外需要を含めて新規開拓に挑戦したい。穀物は単価が安く、単位面積当たりの収入が低いから、投入資金は限られる、天候要因も大きく係わるから、大きな改善は期待しにくい。しかし、生産者としては現状に甘えず、最大限の努力が求められる。

 

(水稲)

安定した売り先があればJAS有機や特別栽培も選択肢であるが、近年の気候変動で病害虫リスクが高まり、防除について充分検討しないと収益向上に結びつかない。但し、安全指向に変化はないから、病害虫発生の少ない地域では、検討の余地はある。当社では生産者の状況をお聞きして栽培提案を行っている。創意工夫と販売先の開拓意欲があれば取り組みは可能である。栽培も販売も最低3年以上頑張らないと先が見えてこないから拙速は禁物である。本格的に取り組むには設備投資の問題が出てくるので、先ずは栽培技術をマスターしながら売り先を開拓するのが無難である。業務用(レストラン、給食、弁当など)は食味と価格のバランスが良ければ契約価格で安定した販売が期待できる。家庭飯米用は需要減傾向が止まらないから、小口客を深追いすると手間や送料が嵩み、採算が厳しくなる。

一般的には慣行栽培でコストを抑え、品質と収量を上げたい生産者が大多数だと思う。

品種選択以外は育苗と肥培管理がポイントとなるが、今後は更に大規模化が進むから細かい管理は不可能であろう。水稲農家は同じ土地で長年作っているから、水田の特徴を把握している筈だ。今までの状況と天気予報を勘案して元肥の量を決めるのが精々である。最近は蛋白値(食味値)により販売価格が決まる場合も増えているので、窒素成分を控える傾向が強い。昔は単肥配合で田により微妙に調整していたが、今は殆どが地域汎用配合で、施用量の調整が限度だ。使う原料は大体決まっているから、平年の天候ならば食味が云々という程の差はでない。但し、原料の組み合わせ割合と天候との関係で品質に影響する場合があるから、配合内容は見極めたい。

 

化学肥料をベースに食味を良くし収量も確保するには副資材が使われる。大きく分けると水質改善、菌体、有機質(アミノ酸)、ミネラルなどとなる。米の食味改善に関してはいろいろ研究されているが、圃場と天候次第という面もあるので決め手はない。農家で使われている資材は炭、嫌気性菌、ぼかし肥料、骨粉、魚粕、米糠、グアノ燐酸、貝化石、粘度鉱物、にがり、海藻・・・・など多様である。どの資材もある程度以上の量を使わないと実感できる効果は期待しにくい。一般的に使える副資材は反当3.0005.000円程度と思われる。

 

副資材を使わずに一発施肥で効果を上げる資材はないのか・・・こんな思いで「PK配合」を企画し試験を始めた。

PK配合」は燐酸、加里、苦土、石灰、マンガン、ホウ素、硅酸などを含む鶏糞燃焼灰、パームアッシュ(ヤシガラ燃焼灰)をベースに、窒素源として尿素、硫安、燐安、混合有機質肥料などを配合している。燃焼灰は酸処理で中性に近く、水溶性とく溶性溶性を含んでいる。

代表的な配合例(保障成分)は

窒素・・・12%

燐酸・・・18%

加里・・・10%

 

2011年度は北海道(空知、渡島)、岐阜県(飛騨市)で予備試験を行い、生育と収量は慣行と比較して遜色が無いことを確認した。食味については準備不足で、今回は結論が出なかった。試験してくれた農家は「充実が良いのでくず米が少なく収量もあった。食味も良いのでは・・・」と話していた。来シーズンの結果に期待したい。

 

(小麦)

コスト対効果を現状より上げるには「ミネラルPK」と硫安の組み合わせが最も良く、十勝では実用化されている。特に燐酸吸収係数の高い圃場にお奨めしたい。

 

(大豆)

有機成分(ぼかし)を含むPK配合(3-24-13)を作り試験した。試験区、対照区共に播種後雨続きで発芽がばらついたため、収量比較が出来なかった。順調に発芽し生育した株の状態を見ると着莢数が多く、期待できそうだ。

 

穀物はコスト最優先であるから、輸入化成肥料も選択肢である。ただ輸入は1コンテナ1000袋単位になるので、もう少し小ロットでと言う要望があり300袋(海上コンテナ)または250袋(JRコンテナ)単位で取り組む。

配合割合は生産者の希望により決められる。

(画像)

PK配合試験区・・・北海道樺戸郡浦臼町内

 

 

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