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ブログ: 2011年9月

トマトの裂果防止

IMG_0113.JPG果菜類の多くは秋になると、割れやすくなる。いわば次世代に命をつなぐ生理現象で、種子が入っている果実を自分で割って地表に落とす。夏秋トマトは彼岸を過ぎる頃、割れが目立つ様になり、減収の原因となる。品種改良が進んで以前より少なくなってきたが、美味しい品種にこだわる農家は簡単には乗り変えられない。

特にミニトマトは、輸送途中も割れが発生しやすく、クレームが付き易い。品種格差はあるが、一般的に割れにくい品種は果皮が固い傾向があり、皮が口の中に残って食感が劣る。割れが多くては商売にならないから、色々な方法が提唱されている。

 

安直な方法は、サクランボなどに使われている割れ防止剤。ミニトマトにも登録があり、安心して使える。土壌潅水と葉面散布両用だが、割れ発生時期から大凡1週間位前から毎週1回継続散布する。発生してから慌てて散布しても効果は出にくいから、必ず継続的に散布する。コストは多少かかるが、収穫歩留まりが上がれば安い。いずれにしても割れの発生原因をキチンと把握して、対応することが肝要である。

 

【裂果発生原因と基本対策】

   水分や肥料分を急激に吸収すると割れる。

秋になったら液肥や潅水は一度に多く施用しないで控えめにする。秋雨などが続いて過湿状態になると割れやすくなるから、外から湿気が入らない様に心掛ける。

   日中と夜間の温度差が大きいと割れやすくなるから、日中は換気を十分にし、夕方は早めに閉めて夜間温度を保つ。

   秋に草勢が落ちると種族保存本能が働いて、果実が割れやすくなる。根張りが良く、草勢バランスの良い元気な樹は割れが少ない。長段収穫で秋まで安定した収量を上げるためには、やはり安定した土作りで草勢バランスを健全に維持する事が基本となる。

北海道後志の農業会社Y社の話しでは、今年も周辺では割れが多発しているが、自社の出荷実績を見ると土作り、施肥の仕方で発生割合に大きな差が出て、メンバー達の話題になっているという。

同社は割れに強く、作りやすいアイコを栽培している。初期は草勢が強く、大玉傾向になりやすく、糖度も上がりにくい。作り方によって果皮が固く口に残り、渋みを感じて食味が落ちる事が弱点とされている。中盤を過ぎると糖度も上がりやすく、収量があるので、急速に普及した。割れに強いと言っても、秋になり一歩間違うと、歩留まりが急降下する事もある。初期から終盤まで品質と収量を安定化する目的で、2年前に100%有機「バランス684」と「根づくり名人」の2点組み合わせに切り替えた。糖度は常時9度以上あり、果皮も気にならず食味が高く評価されて売れ行き好調である。割れの軽減は全く想定していなかったが、根張りが良く、水分や養分がバランス良く吸収されると樹が老化しにくく、果実が無理なく肥大して割れが少なくなる様だ。

割れを抑えて秋収穫にピークを持って行きたい生産者は、定植時期を遅らせて抑制型で作る。しかし、収穫期間が短く、収量は限定的となる。

長期収型では、夏休みで需要が減り、相場安となる7月末頃から花房や老化した葉を整理し、水をたっぷり与え一旦樹を休ませ、新たに脇芽を吹かせて仕立て直す方法がある。前半で疲れた樹や根を1月くらい養生しスタミナを回復させる。需要期に入る9月に再生した樹で、高糖度、玉肥大を狙い、病気や割れを防ごうとする考え方である。数年前から実践している空知のNさんは「今年は8月も価格が良かったから採算的にどちらが有利かは言えない。しかし、真夏の暑いハウスで収穫するよりも涼しくなってからの方が楽して頑張れる。割れは確かに少なくなく、作業効率が上がると話していた。

 

生理現象であるから、色々な要因が係わってくるから完璧は期待できないが、基本をキチンと整えることで、減収リスクはかなり軽減できる。上記は、大玉トマトにも共通する。

 

フランス「農と食」(2) 三つ星レストランと日本人農家(続編)

IMGP0644.JPG624日のブログで書いた日本人農家Yさんこと山下朝史さんが、雑誌「家庭画報」9月号に三つ星レストラン「トゥール・ジャルダン」の野菜を支えるパートナーとして紹介されている。

フランスの食文化は昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された。中でもこの「トゥール・ジャルダン」は1582年に創業し、数々の歴史を創ってきた最高級レストランである。フランス最高職人の称号を持つR氏(39歳)が昨年シェフに就任し、伝統的重厚なフランス料理に「ヤマシタの日本野菜」を取り入れて、創作料理を提供している。そのきっかけはやはり、とびきり美味しい「ヤマシタの蕪」だった様だ。フランスもヘルシー志向が強まっており、日本野菜の活躍が期待される。

詳しくは「家庭画報」9月号でご覧頂きたい。「ヤマシタの日本野菜」を使った芸術的な「ブーケサラダ」の写真が全画面で紹介されている。

 

来年の作は今秋から始まる・・・

9月も中旬に入り、各地で収穫が本格的に始まった。今年も気象災害でハウスはともかく、露地作中心の農家は表情が固い。減収を小幅に食い止め、相場高で収益を上げた人達もいる。しかし限度を超えた風害や水害など物理的被害は防ぎようが無かった。天災で作物が取れないと、気分が滅入り、消極的思考に陥りやすい。しかし、農業は元々天の恵みで成り立っている。天災は宿命と割り切り、収穫が終わったら頭を切り換えて来年の恵みに期待しよう。どうにもならないことをくよくよ考えていては、人生の浪費である。農業は時期を待てば必ず次の恵み、チャンスが巡ってくる有り難い生業である。

 

毎年秋になると、収量が上がっている農家から電話がかかってくる。特に回りより作柄が良いと、近所には話し辛い人もいて、私の様に情報を共有している者に喜びを伝えてくる。何が嬉しいかと言えば、作物が取れたことは勿論だが、自分が信念を持って取り組んできたことが正しかったという満足感である。1年や2年では「たまたま、マグレ・・・」とも言えるが、昨今の天候不順の中で連勝が続くと確信に変わってくる。

北海道渡島でトンネル栗南瓜(6㌶)を作っているBさんは、春先からの天候不順にも拘わらず、生育は少し遅れたが着果、肥大が順調に進み、5,6玉が2/3以上。糖度20度近くになり、今年も売り先から高い評価を受けている。出荷量は8月で7000箱を超えた。約10年前に取り組んだが、周辺の農家は鶏糞と化成肥料の施肥が殆どだった。「たかが南瓜にそんなに良い肥料を使って元が取れるの・・・?」という周囲の声を受け流し、格別おいしい南瓜を作ろうと、覚悟を決めた。堆肥もすべてやめ、スーパーランド(743)、ミネラルPKだけで作り続けている。周辺では今年も作柄が思わしくなく、困っているが「俺の南瓜は今年も調子がいい・・・」と、折りに付け電話をかけてくる。最近、美味しさがマスコミに取り上げられ、自宅前にある直売場の大繁盛を見て、今まで冷ややかだった人達が認める様になり、秘訣を聞きに来る様になった。

 

葉菜類、トマト、米の3品目で昨年、売り上げ目標6.000万円超を達成したCさんは、今年も快調。先週の電話では、7月末集計で昨年比+300万円超、8月もトマトの増収と市況高で月+350万円超と話していた。土作りは11年前に、堆肥を入れずにスーパーランドと根づくり名人のシンプル設計に統一した。次第に収量が上がるようになり、この数年続いている天候不順で、その真価を実感している。売り上げが絶好調なので「税務署が遊びに来るんだって・・・」と笑っていた。

 

先週、甲信地区の米農家から電話がかかってきた。春に米の収量と品質を上げたいと相談を頂いた方であった。状況を色々お聞きして、貴農場では肥料よりも「ホッとマック」が一番、コスト対効果が高いと思いますと伝えた。彼はアドバイス通り試して見た様だ。刈り取りを控えて、格段の着粒の良さに嬉しくなり電話してきた様だ。この頃になれば稲姿を見れば、大凡の収量は予想が付く。

 

しかし、土作りや管理に一生懸命努力しても、天災や生育トラブルで、結果の出ないことも多い。八ヶ岳山麓(長野、山梨県)は夏秋レタスと白菜の大産地であるが、この数年の異常高温、大雨の被害で意気が上がらない。気候変動で栽培環境が変化し、昔の様に高品質の夏秋野菜を安定して作る事が難しくなってきた可能性がある。北海道も同様であり、春先の低温、日照不足、大雨などで、玉葱、人参、馬鈴薯、南瓜などの代表的露地野菜は2年続きで大きな被害が出ている。

気候変動の根本的な対策は無理だが、被害の軽減は作物や品種の再検討と圃場の整備で可能である。

収穫が終わったら、来年に備えて土を休ませねばならない。しかし、予定していた収入が得られないと、裏作でカバーしたくなる。この場合は「畑のおかず」を反当10袋くらい入れて、地力の低下を防ぎながら作る。裏作だから取り敢えず取れれば良いと化成肥料だけで作ると、表作の生育に影響が出やすくなる。土は正直である。

緑肥を蒔く期間があれば、数年に1回位蒔くと、水捌けや根張りが良くなり、種類を選べば線虫害も軽減可能だ。

また、土壌病が発生した圃場は、連作を避けなければならない。軽度の場合は微生物資材で対応可能なケースもある。止む得ず化学農薬でリセット(土壌消毒)する場合は、リセット後、微生物資材や「畑のおかず」などぼかし肥料を投入して、多様な微生物を増やすことが必須である。無菌状態にしておくと、再度、病原菌がはびこる。

微生物資材として、カルスNCR、ラクトバチルス菌(いずれも嫌気性菌主体)をお奨めする。

http://www.e-yasai.com/materials/ncr.pdf

http://www.e-yasai.com/materials/rakuto.pdf

 

但し、多発している土壌では、一旦、リセットしないと効果は期待できない。

いずれにしても土壌病発生リスクがある圃場は地力が低下している可能性があるから、畑のおかず」や嫌気性菌を使って基本的な土作りをお奨めする。

果菜類のハウス土壌病の場合は病名によっては、接木が基本となる。詳細は種苗会社に相談するとよい。

 

経営が厳しい中で、的確な資材を選択するのは迷う。特に前年に病気が出たり、収量が上がらなかったり、相場が安かったりすると、余計に決断が鈍る。農業はある意味では博打であるが、原因を冷静に分析して秋~春までに的確な対応策を打てば収益は改善する。収穫物、茎や蔓、株元、根部(残渣)には生育履歴が記録されているから、良く観察して、来年の課題を整理しておきたい。春になると記憶が薄れ「まあ、いいか」と同じ事を繰り返す人が多い・・・

 

フランス原産の青トマト(調理例)

マルマンディートマト調理例1.jpg82日にマルマンディー青トマトを紹介したが、前回収穫品は本来の特長が出ていなかった。再度、試作者Tさんに樹を仕立て直してもらい、水を控えて栽培してもらった。果形は120㌘程度の小玉となったが玉揃いは良い。

肝心の食味だが、そのまま食べても美味しくない。調理法により特長が出るので、プロの調理師に渡してメニューを考えてもらった。薄切りスライスして食べると食感が良いことは解るが、実際に自分でスライスしてみると、包丁の切れ味が良くないのでパリパリ感が出ない。手元にある付け合わせ食材、調味料も限られるから、ここはプロの出番である。依頼したのは寿司屋の二代目、イタリアンなども手掛ける創作料理大好き人間。新鮮な魚貝を使った海鮮サラダ、カルパッチョは定番として、自作の燻製、寿司飯ドリア、地元産ソースを使ったお稲荷さんなどユニークなメニューが常連客の舌を捉えている。

彼が最初に作ってきたのは定石通りモツァレラチーズ添え。ポイントは鋭利な包丁で薄くスライスし、味付けはオリーブオイル(カルフォルニア産)、塩、胡椒でシンプルに仕上げた。モツァレラチーズとの相性は抜群で、青トマトのシャキシャキ感と上品な酸味と香りはマルマンディー特有なモノだ。味付けがオリーブオイルに塩、胡椒と言うのもさっぱり感があって、お客さん達に大好評であった。もっとも、画像の様にちょっとした小鉢、少量なのがいい。

普通のサラダに添えても良いが、生ハム青トマトサンドイッチは個性が出て良いと言う。

ここは寿司屋だから、本命は和風・・・「糠漬け」だ!果肉が厚くしっかりしていて、ゼリーが少ないので漬け物に合う。試作に用意したトマトは、お客様のリクエストで直ぐに無くなってしまった。

上品な酸味とほのかな甘み、歯応えを楽しむトマトだが、鋭利な包丁を持っていないと本来のシャキシャキ感が楽しめないので、レストラン等の業務用として期待できる。

 

 

売れ筋となるか?・・・糖度7度台の良食味トマト(3)

IMG_0072.JPG時期にもよるが、量販店で販売されている一般的なトマトは56度、ちょっとこだわっている商品で6.5度程度、高級店で7度台か8度以上のフルーツトマトが一般的である。大玉で、通期7度台を維持し、収量減をなるべく少なくするには、かなり高度な技術が必要である。相場次第のレギュラー品から、再生産価格維持、安定経営への道筋を付けるには、消費者の糖度要求が切り上がっているから、技術向上が求められる。

 

大玉の作り方は各人各様である。レギュラー品では、品種改良が進んで普通に作ればあまり糖度格差は出ない。しかし、高糖度トマトでは、同じ条件のハウスで同じ管理をしても糖度は相当バラつく。交配種と言えどもストレスを与えると、樹による糖度バラツキが大きくなる。全体のレベルを嵩上げして7度台をクリアーするにはどの様な点に注意したら良いか高糖度生産者や指導者に意見を聞いてみた。

 

(品種)

ストレスを与えて糖度を上げる栽培では、市販高糖度品種ならば、管理技術のウェートが高いため品種優劣は付け難いという意見が多い。むしろ、品種の特性を徹底的に勉強して、その能力を引き出す事が大切と言う。糖度以外に酸度や食味、肉質、果形、サイズ、日持ち、耐病性、収量なども重要な要素であるが、消費者に価値を認めてもらうには、(糖度+酸度+食味)=美味しい事が最優先である。

高糖度、良食味、収量性を同時実現するために試みられているのが、大玉系と中玉系の交配であるが、地域ブランド産地は点在するが、今の所、決め手になる品種は見当たらない。

その中で、D社が家庭菜園用として苗販売している「ぜいたくトマト」(画像)は、作り慣れれば将来性がある。出荷用としてはまだ僅かの実績しかない様だが、黄化葉巻病感染リスクの低い地域では普及の可能性がある。北海道では直売場を中心に徐々に増えている。青果販売用として大規模に取り組んでいるのは後志のF社(1㌶超)だけだ。同社は数年前から試作を始めたが、今年は引き合いが急増し、数量対応ができていない。管理の経験不足で、まだ収量=採算性に課題が多い。通常の品種と比較して、耐病性などは特別問題は無い。水分が不足すると尻腐れがでる点は従来品種と同様であるから、水は余り絞れない。苗代が高価なので、黄化葉巻病(シルバーリーフ)多発地帯は経営リスクが高い。育苗時から徹底防除が必須である(後述)

関東以西では抵抗性品種への切り替えが進んでおり、従来の良食味品種は減少傾向にあり、防除をクリアー出来れば大きなチャンスがある。

 

(栽培環境)

定石通り、日当たり、風通し、水捌けの良い、雨水等が染み込まないハウスに限定する。泥炭地や肥沃な土壌は避け、堆厩肥、植物系資材も避ける。C/N比を整えるには、米糠(反当2000kg)を収穫後に入れる。

シルバーリーフ多発地帯は、夏期にハウスを密閉して、徹底防除する。

ハウス天井部分に循環ファンを設置して上部空気を循環し、冬期は省エネルギー、夏期は異常高温を抑制する。着果や糖度安定上昇、病気の抑制などの対策として是非お奨め。

高糖度栽培は植物体の生育限界近くで栽培することになるから、事前に栽培中のトラブルをチェックして抜かりなく対策を打っておくことが必須。通常の栽培と異なり、一旦トラブルと立て直しが難しい

 

(土作り)

 一般的には初期生育の旺盛な品種は施肥量を控える。定植初期から発根が活発になる様に、動物アミノ酸を主体とした有機100%肥料(例えばバランス684やエキスパート684)を施用する。窒素分は肉骨粉、乾血、魚粉、蒸製骨粉などすべて動物性有機で構成し、穏やかな肥効に徹する。化成窒素や植物由来有機、堆厩肥は使わない。トマトの糖度を上げるには石灰と硅酸が重要な働きをすると言われているので「根づくり名人」などを併用する。色々入れたくなるが、多く入れるとバランスを崩す原因となるので土壌分析で不足な要素のみに止める。

 

(管理)

■育苗

ミネラルバランスなどを潅水して、軸太、発根に徹する。育苗初期には十分水を与え、中盤以降徐々に控えて行く。スタートの育苗で失敗すると、後に響くから手を抜かない様に管理する。

 

■定植

土地条件にもよるが、一般的には平畝にマルチして定植する。点滴潅水は生育ムラが起きやすいので不可。

 

■草勢管理

長段取りは品種や栽培環境にもよるが、定植後から潅水を控えて草勢を抑え気味にし、根張りを良くすると言うのが一般的な考え方である。しかし、この方法では高糖度、高収量の両立が難しいと指摘するベテラン指導者(肥料販売店)Tさんがいる。

「まさか・・・」と思いつつ、彼の経験と持論を聞いてみた。理に適っている面もあるので記しておく。要約すれば、植物生理から考えると草勢を作る栄養成長期に養分や水分を制限すると、根と葉がバランス良く発達しないため、収穫期に入るとスタミナ切れになる。この状態では本来持っている種の能力が十分発揮出来ず、糖度も収量も限定的となるという。草勢=根張りが最高になる23段目収穫までは十分に潅水して草勢を作り、糖度上昇期の水切りストレスに備えるべきと主張する。

もっとも、最近の高糖度品種の中には、水分の絞りに耐える様に初期から根張り、草勢を強くした品種が出ている。いずれにしても成長最盛期の2段目収穫までは高糖度を狙わず、栄養成長が一段落する3段目頃から水を絞って生殖成長に傾けて行く。この時期になると、水を絞ってもガッチリ根が張っているから肥効は落ちない。肥大急減速は勿論、着果不良や尻腐れの発生リスクも抑えられる。

但し、初期から水管理=草勢管理を失敗しないためには、土作りの項で書いた緩効性動物性有機肥料を施用し、堆厩肥、植物由来有機の使用は控える事がポイントと指摘している。

追肥は元肥と同じ(バランス684かエキスパート684の穴肥または潅水近くのマルチ下バラ撒きで良い。

草勢管理は品種や栽培環境により大きく異なるため、3年間位観察して自分なりの流儀を確立することが大切である。最初から草勢を抑えて作り、小玉、芯止まり、生理障害の発生などで収量がイマイチの生産者は、Tさんの考え方は参考になるかも知れない。

 

■防除

最も頭を悩ますのは、シルバーリーフ、オンシツコナジラミ対策である。防虫ネットが一般的であるが、防除の仕方にもポイントがある。愛媛県のあるグループは、農薬の耐性回避のためA.B2種類の農薬を用意し、A剤→B剤→植物エキス(ソフトパオ1500倍)のローテーションを組んで成功している。重要なのは展着剤で、マクピカを混用すると効き目が高いという。地域により、それずれの防除基準があるから参考にされたい。

 

 

 

 

 

 

 

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