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ブログ: 2010年5月

軟弱、徒長、日照不足の対応

今年の様に日照不足で気温変動が大きいと、作物の管理が難しい。

日照が少ないと、光を受けようと葉の面積を広げ、背丈を上に上に伸ばそうとするから節間が伸びて軟弱徒長気味になる。成長エネルギーが地上部に行き、根が伸びないから所謂、逆三角形の生育となる。

 

例えば水稲の苗を徒長状態で定植すると根に伸長力がないから活着が遅れ、減収原因となる。また、田植え後に低温がくると低温障害にかかりやすく、やはり減収原因となる。

トマト、メロン、スイカなどの果菜類も同様で、定植後、急に日照量が増え気温が上がると葉面の水分蒸散量が増え、根からの供給が追いつかず萎れ、活着が遅れる。

言い古された言葉「苗半作」は作物作りの基本だが「農業は儲からないな・・・」と思っていると以前の様に気合いが入らず、苗作りが疎かになり「しまった!どうしよう・・・」と言う事態になる。しかし万一、減点苗になってもその後の対応の仕方で取り戻せる。

 

【育苗期】

■徒長気味だな・・・と思ったらすぐにミネラルバランスまたはクリーンミクロ(超微粒子活性炭)を1000倍に希釈して潅水・葉面散布する。

■初期から行うと良いが、途中からでも速効性があるから対応をお勧めする。2~3回散布で葉が締まり、発根して軸太、剛健な苗が出来る。

■育苗土に問題があり、根張りが良くない場合も上記で対応できる。

 

【定植時】

■定植直前にポット苗をミネラルバランス1000倍にドブ漬けするか定植後、株元に潅水する。

 

【生育期】

20日に1回、潅水時にミネラルバランス原液反当1㍑を混入する。

■肥大期の日照不足はタマノビール500倍液、またはタマノビールE 200300倍液を潅水(反当1000㍑以上)または葉面散布する。

特にメロンやスイカなど低温、日照不足で硬化気味になった時はお奨め!葉色が変化するから効果が実感できる。

但し、肥大期後半では効果が限定的となるので早めに対応する。有機窒素由来で、空洞、食味など品質低下の心配は無い。

美食と農業大国・フランス(6) 食材の宝庫バスク②

IMG_0033.JPG緯度の高いバスクの冬は、夜明けが遅く午前9時頃になる。

朝早く、友人に起こされた。ここの一日はパンを買いに行くことから始まるというのだ。街はまだ真っ暗、寝静まっているが、パン屋さんと新聞を売る店は早朝から開く。新聞の宅配は日本だけでここでは無いから買いに行くのは解るが、何故毎朝パンを買いに行くのか?・・・日本人の私は途惑った。友人の話を聞いて美食の原点が理解できた。

パンは主食だから、味にうるさいフランス人は朝から味落ちしたパンなど食べないと言う。日本は早起きしてまで焼き立てのパンを買いに行かないし、そんな店もない。我が家は都心に出た折りにデパ地下でまとめ買いして冷凍庫に保管し、焼いて食べるのが美食の限度である。それでも、「まあまあ美味しいよ」と言ったら、「一晩置いたらどの位、味が落ちるか試して見たら・・・」と言われ実験してみた。買ってきた焼き立てパンは長さ40cm位、日本で言うフランスパンである。食欲をそそる香ばしい香り、切ると皮はパリパリ、内部は程よく緻密で弾力がある。一口食べたら日本のフランスパンとは別物である!焼き立てのパンと入れ立ての珈琲さえあれば・・・とはよく聞く話だが、焼き立ては本当に美味しい。ところが同じパンを翌朝食べてみたら友人が指摘した通り固くなってボソボソ、風味が相当落ちた。パンは生鮮食品で一日以上経ったモノは食べない。捨てるか、スープに入れるか、フライパンにバターを敷いて焼いて食べるという。ヨーロッパ生活が長い日本人の多くは、故国に帰ってパンの美味しくないのに戸惑うらしい。小麦の質の問題もあるが、日本のパンは殆どが工場生産品で、焼いてから口に入るまでの時間が長いから、なるべく固くならない様に、工夫されている。フワフワと言えば聞こえが良いが中身が軽い。表示を見ると小麦粉の他、米粉、植物油(マーガリン)などが使われている。長時間経っても、固くならない事が前提なので、兎に角軟らかいモノが多い。日本人はこのフワフワ系パンに慣れ親しんでいて、多分これが本物、美味しいと感じているのだろう。最近、レストランや個人のパン屋さんでも手作り、焼き立てを売りにする店が多くなったが、好みもあるがやはり本場モノの技にはかなわない。

 

パン職人Rさん(画像)の基本は小麦粉、バター、卵、天然酵母。釜で前日からじっくり発酵、熟成させて深夜焼き上げ早朝から販売する。種類は多彩で木の実、穀物粒、ドライフルーツ、ハム、サラミ、ソーセージ、チーズ、ハーブなど数十種類のアイテムが、店頭に並ぶ。午后を過ぎると客が減り、店を閉めるが並んでいたパンは殆ど売り切れるという。まさにその日限りの生鮮食品である。コンビニやスーパーは見当たらないから、パンはパン屋さんで「焼き立てを買う」という長年の習慣が定着しているのだろう。

 

思い出せば昔の日本は、朝起きて先ず米を研ぎ、炊きたてご飯を食べていた。冷や飯や温め直したご飯は美味しくないから朝夕炊くのが常識だった。しかし、主婦がパートに出るなど生活が変わり、炊飯器の技術向上もあって時間が経っても味の変化が少なくなり、今や常温パック品を電子レンジで「チン」して食べられる時代になった。すっかり利便性優先の生活に慣れてしまった。

パリ住宅地では伝統的なパン屋さんが低価格路線の製パン企業の進出で廃業に追い込まれていると書いたが、全仏を見ればまだまだ利便性よりも味本意の伝統が受け継がれており、それを支える職人達も健在である。

 

 

着々進む農業への企業参入(続)

先週(514日号)、企業参入の記事を書いた。今日の日経新聞朝刊一面で「外食農業参入広がる」「自社生産で安全性確保」という見出しで調査記事が掲載された。

外食企業の2009年度決算は景気低迷で売り上げ上位100社中62社が前年度実績を下回った。このため自社農場生産による安全性のアピールと更なるコスト削減に向けて農業参入が実行段階に入っている。調査結果では232社中、既に参入済みが9.0%、参入を検討が10.3%で合計20%弱と関心が高い。競争力強化のため先行他社に追従せざるを得ない場面も想定され、流れが大きく変わる可能性もある。生産者の高齢化で供給が不安定化する中、外食企業が生命線である食材の安定供給=自社生産に走るのは当然の成り行きかも知れない。

自社生産の形はいろいろ考えられるが、畜産製品の例を見ても最終的には契約栽培ではなく自社農場経営という形になるだろう。農家戸数減少は既存生産者には追い風だが、一方で企業参入という脅威に晒されることになる。

ただ、企業と言えども一筋縄では行かないのが農業であるから、日々、お互いに切磋琢磨し、競争力強化を心掛けたい。

 

 

着々進む農業への企業参入

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企業の農業への参入は長年の課題である。政治や既存農業組織の抵抗もあってハードルが高く設定され、参入は遅れ気味であった。就農人口減少が鮮明化する中で漸く規制緩和が進み、参入しやすい環境が整ってきた。従来、地方では土建関係予算削減に伴う雇用対策目的の参入が多かったが、栽培面はともかく販売面でのノウハウが乏しく、米麦など価格保証のある作物以外の野菜は採算が厳しく、参入企業は限られていた。

最近になって、目立ってきたのは外食、量販店、総菜、食品加工など直接農産物の販売、加工に関わっている企業の新規参入である。

 

先日、一昨年立ち上がった千葉県中央部にある長生山岡ファームを訪ねた。

グループ会社山岡農販は1994年、中国江蘇省で農業ビジネスを開始、花卉栽培でスタート後、大葉栽培に転換、徹底的に高品質と安全、安定生産技術を磨き、日本への販路を開拓、売り上げを伸ばしてきた。しかし、中国産野菜、食品に農薬付着事故が相次ぎ、風評被害が拡大、取引先の要請もあって、2007年、一部を国内生産にシフトを決断、千葉県長生郡に農業生産法人「長生山岡ファーム」を設立。2009年から大葉などの本格生産を始めた。

同社は、当初約6㌶の土地を取得、現在約2㌶のハウスで、大葉を中心に、バジル、パプリカ、パセリを栽培している。建設中の鉄骨ハウス0.3㌶が完成すると2.3㌶に拡大、2012年には3.0㌶に増設予定。主力の大葉は、中国で磨いた栽培技術で高品質を実現、出荷までの厳重な管理体制と相まって業界で高い評価を得て、注文に応じきれない状況という。パプリカはまだ試験栽培中だが、近々完成する鉄骨ハウス0.3㌶を加えて本格生産に乗り出す。バジルも非常に品質が高く、今後、積極的に取り組む意向という。

専門スタッフがハウス毎に毎日生育状況を細かくチェックし、品質、安全管理を徹底、栽培履歴をネットで公開している。安全の証として今月中にJGAPを取得予定である。

 

露地は造成中を含めて12㌶あり、ブロッコリー、馬鈴薯などが植えられている。まだ試験栽培の域を出ていないが、中期目標(2017年)100㌶を目指している。数カ所の予定現場に案内して頂いたが、水田放棄地の埋め立て地が多く、土質、水捌けなど圃場の吟味と地力対策、輪作体系の構築など品質、収量を高めて採算ラインに乗せるまでの課題は多い。本来は、通常の農地で経営交代し、更に生産性を高めることが望ましい。水田埋め立て地が多いのは高速道路などの工事廃土処理という目的があるからやむ得ないが、重要なのは効率的な農業再構築であるから少し残念である。

多くの場合、新規参入者が入手できる土地は最初からハンディーが大きい。優良農地でも既存農家が採算を取るのに苦労している時代だけに、企業の力でハンディーを克服し、農業に活力を取り戻して頂きたいものだ。

案内して頂いた常務氏は、当社は元来、販売会社で大手量販店、食品会社などに安定した顧客を持ち、既存生産者からも仕入れており、競合ではなく、協調で信頼関係が築かれていると強調しておられた。

 

企業参入というと既存生産者は身構えるが、既に一部の作物は上記の様に企業が大規模、高品質栽培に着手し、独自の販売ルートを構築して着々と成長ノウハウを蓄積している。既存生産者が主導する農業法人も頑張ってはいるが、この様な企業に比較すると多くの場合、スピード感に欠け、対応が鈍い。組織の再点検が必要かもしれない・・・

 

美食と農業大国・フランス(5) 食材の宝庫バスク①

IMG_0438fuukei2.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像フランスは効率的な農業が可能な広大な農地ばかりがあるわけではではない。国境に接する西側はスペイン、東側はベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、スイス、いずれも山間地が多い、この地帯ではどの様な人々が住み生活をしているのか興味があった。子供の頃、絵本で見た童話の世界?・・・

スペイン国境を走るピレネー山脈の北端が大西洋に沈む周辺をバスク地方と呼ぶ。平坦地は少なく、海岸線近くまで山が迫り、日本の地形に似たところがある。住民はバスク語(第二公用語)を話し、独自の文化を育み、大切に受け継がれている。中世から王国同士が離合集散を繰り返し、スペインとフランスの自治州に分割統治された後も、スペイン側では未だに民族独立運動が続けている地下組織はあり、2006年末には空港爆破テロ事件を起こし、一躍、世界にバスクの名前が知られることとなった。

 

パリに住む友人がバスクに別荘を持っており、度々滞在を誘われていたのだが、今回やっと実現した。4年前、JAL機内誌にバスク特集が載り、ピレネー山麓で暮らす人々の独特な衣食住文化を紹介していたので、何時の日にか訪ねてみたいと考えていた。

バスクの「食」が注目され始めたのは1990年代からである。美食家が通うパリの高級レストランシェフが山海の恵みと独特な気候風土に育まれた食文化に注目し、紹介したことが発端と言われている。当地は大西洋の温暖な気候下にあり、ルイ14世が滞在した歴史的なリゾート地でもある。豊富なオリジナル食材と旧来から磨かれてきた美食文化にパリの伝統的フランス料理が融合して新バスク料理が誕生した。美食を求めて、国内はもとより世界中から旅行者が訪れ、注目の地となった。

パリからTGVでボルドーを経由して目的地サン・ジャン・ド・リュズ迄約5時間40分、飛行機でフランスバスクの中心都市ビアリッツ空港まで約1時間の距離にある。途中ボルドー周辺までは広大な葡萄畑が続きワイン王国を実感したが、生憎の大雪で他は何が植えてあるのか確認できなかった。

 

 

大繁盛!福岡の超大型直売場

IMG_0045.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

全国的に野菜の直売場が増え、首都圏周辺では量販店の売り上げに多少影響しているという話もある。早くから店内に産直野菜コーナーを設け、生産者の取り込みを図って、成功している量販店もある。高速道路の土、日割引や消費者の安全、節約指向も追い風になって個人をはじめJA、道の駅、その他自治体が運営する施設など、直売場人気は衰えていない。旅行社とタイアップして観光バスのコースに組み込み、ツアー客を丸ごと取り込んで成功している直売場もある。

先日、日本で最大級と言われている平成19年春に開業した福岡県糸島市にある直売場『伊都菜彩』を訪ねてみた。糸島市は福岡市の西にあり、2010年に前原市と周辺町村が合併して誕生した人口約10万人の街である。農業では柑橘、イチゴ、花卉類(菊、洋蘭など)糸島牛の産地として知られている。当地に九州大学が移転し、福岡市に隣接する好立地もあって学園、ベッドタウン両面で開発が進み、人口が増えた。

訪ねた日は連休前の土曜日夕方、既に来場者のピークは過ぎていたため、広大な駐車場は空いていた。案内してくれたYさんの話では(土)(日)15時頃までは駐車場所確保に苦労する程、混雑するという。建物正面左側は花木鉢物や洋蘭など園芸品売り場になっており、家族や友達と飲み物や軽食を楽しめるスペースが用意されている。中央から右側にかけて地元産野菜、果物、肉類、魚、生花など所狭しと並べられ、売り場面積は1.270㎡もある。

野菜や果実は量販店と同じようにパックして売られているが、通常は市場に出せない規格外品が多いという。しかし、今年は野菜が不作で高いので並ぶ数量が限られ、早目に売り切れてしまう。

魚売り場では2ヶ所ある漁港から朝方揚がった新鮮な魚貝類が並べられ、食欲をそそる。希望に応じて20人近くいる漁協のスタッフが刺身や切り身に下してくれるから、丸ごと一匹買っても安心という。鮮度が良くて安いから福岡方面から買い付けに来る飲食店関係者も多いという。肉類も糸島牛の産地だけに割安。

地元産生鮮品、加工品、総菜に限定しているため、消費者から鮮度、安心感、割安感が評価され、支持されている。販売、金銭管理はJAが行っており、生産者は手間がかからず、経営改善に役立っていることは確かだ。

全国的に直売場は近隣の住民は勿論、ゴルフ場や観光地帰りの客、リタイヤした中高年層がドライブ方々美味しくて安価な野菜の買い出しに来ていることは間違いない。満足度の高い店には固定客が付き、米、野菜、漬け物、自家製味噌まで、まとめ買いして帰る人もいるという。乱立気味だが、対面販売等の工夫次第でこの分野はまだまだ伸びる可能性がある。

サイト管理者|日本マックランド株式会社
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