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ブログ: 2010年2月

「食離れ」と「小食」

5年ぶりにe-yasaiNEWSを再開する。自分の身の回りに起きたこと、思っていることを日記風に書くブログというモノが流行っている様である。まあ、そんな感じのタッチで書くが、思っていることをストレートに書くので稚拙な表現や構成はお許し願いたい。

さて、日本の農を語る時、自給率とか安全性とか国際価格とか高齢化・就農人口減少とか、とかく生産側に関心が向き勝ちである。最近、自分が感じていることは、日本の農の重要問題は「食離れ」という危機である。20歳から30歳代の人に会うと無意識に聞くのが食生活である。テレビなどで度々若年層の栄養の偏り=栄養失調?が取り上げられ、健康への懸念を伝えている。しかし既に利便性食品やサプリメントに慣れ親しんでいる彼らは別の価値観を持ち、余り意に介さない。問いかけた彼らの多くは「食べた物を良く覚えていない」つまり食べることに関心が薄く、食事が餌化し、楽しんで食べるという意識が失われている様に思う。バブル期後半、グルメブームが起こり、猫も杓子もマスコミに煽られてカリスマシェフのレストランや食品売り場に行列した時代があった。しかし、今は沈静化し、大半は同種の番組を見るだけで満足し、激安情報があれば走るスタンスに変化した。ホテルのレストランも(金)(土)格安バイキングはともかく、以前の様な賑わいはない。

「不景気」だからという言葉では片づけられない問題が潜んでいる気がする。「美食・飽食」から「粗食・小食」へのトレンド転換である。言い換えれば「安いモノを少々、食べ物に金をかけない」だ。日本の農産物は年々品質や安全性が向上し、多くの場合、安いから特別味や安全性に問題があるというわけでは無い。生産者、販売店としては売り上げが減り深刻な問題で、既にこの傾向が顕在化している。先週、量販店バイヤーと情報交換したが、安売りしても週単位で考えれば昔のように数量が伸びるわけではない。例えば魚の干物も従来は3~4枚パックが売れたが、今は1か2枚パックで値頃感を出さないと売れ行きが鈍いという。小量パックにしてもパック加工費、人件費、その他販売緒経費は殆ど変わらないから採算は厳しい。必要最小限の買い物が定着しつつある中で何か知恵を出さないと下降トレンドに歯止めが掛からない。

健康志向時代に、必要量以上に食べてもらうことは無理だが、今流行りの機能性以外に食という「文化的価値」つまり脳を活性化する3要素「視覚」「味覚」「食感」・・・などで食を楽しむことをもっと提案する必要がある。

「作る人」「売る人」「食べる人」が日本の知恵を使って食を楽しむ仕組みを作れば、莫大な税金を投入して無理に「自給率向上」を図るよりはマシかも知れない・・・長い目で見れば「人は楽しく心地よい方向に動く」

不況で内食が増えている今が意識改革のチャンスと思う。

次回は先月訪ねた「美食の国、農業大国フランス」について、彼らの食に対する意識と変化を書く。

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