• いい野菜.comのトップページ
  • 私たちについて
  • 土の食養生
  • 作物別実例
  • 農業資材
  • 作物・生産者情報
  • 農業経営実例
ブログ
ホーム > ブログ > これからのトレンド(2) 直売場

これからのトレンド(2) 直売場

品目にもよるが野菜がこの所、高騰傾向にあるのは天候の影がも大きいが、都市近郊からの出荷量が減り続けていることにも注目したい。手元にデータは持ち合わせていないが、都市近郊で耕作放棄地や休耕地が目立ってきたのは最近の事ではなく、自治体でも長年頭を痛めてきた問題である。私自身も若い頃、生まれ故郷の地方都市を出て東京に住み着いた一人で、先祖代々の農地は休耕地となっている。もう、故郷に戻って百姓でもやるか・・・という状況でもない。

 

高齢化や手間不足で面積を縮小し、JAや市場に出荷していた人達が、手取りが確実な庭先や直売場販売へ切り替えブームになった。鮮度の良さや顔の見える安心感、量販店にはない対面販売などの良さが受けて、直売場が全国的に広まった。

需要があると睨んだ行政やJA等も施設の拡充に動き、近頃は道の駅、物産館、観光施設などを巻き込んで、地場需要から観光客相手の需要に視点が移っている。乱立気味で既に過渡競争に入っている地区もある。

以前、書いたが、私の住む東京近郊では、地場消費者を対象とした個人農家の直売場が乱立したが、量販店や低価格新興小売店に敗れ、、高齢化も原因して激減した。お客のニーズも次第に変化し、余程安いか魅力ある商品を置かないと、先細りと思われる。。

消費者の購買力は経済状況により大きく変化しており、いつも注目していなければならない。

 

11月に、直売場がブームになる以前の20年位前、20軒近くの農家が街道脇に店を広げ、大繁盛していた京都洛西を訪ねてみた。訪ねた時間が昼前ということもあったが、その光景は20年前とは様変わりしていた。店は残っているが周りの雰囲気は以前のような活気が感じられない・・・案内して頂いたYさんの話しでは、この周辺は高度成長期に郊外住宅地として発展し、人口が急増した。しかし、その頃がピークで次第に住民の高齢化が進み、消費が落ち、スーパーや商店街の閉店が相次いだ。、交通機関(バス)も次第に不便になって買い物難民が増え、陸の孤島化が進んているという。移動スーパーが来るが、あまり商売にはならないらしい様だ。こう言う状況ならば直売場の出番と思うが、最早、歩くのが精一杯、大根やキャベツを持ち帰って調理できる人は限られてくる。私自身も駅前のスーパーで重い野菜や果物を買って帰るのはためらう。老いも若きも同じ傾向で、重量野菜や果物は生協、ネット販売等の宅配やコンビニの少量パックにフトして行く。

大袈裟に言えばもう、野菜というモノよりも、利便性に対価を支払う社会に差し掛かっているのかも知れない。

 

地場消費よりも観光客を含めて都市部から車で訪れる直売場が、繁盛している。

車で来る客は、一度に沢山の野菜を買う傾向があり、説明するとついつい手を出して買って行くという。

北海道洞爺湖で直売場組合を経営しているSさんの話。

「ここは冬はスキー客以外はあまり通らないが、春~晩秋までは観光客が寄ってくれる。結構、売り上げがあり繁盛している。だが、農家が持ち込んでくる野菜は、季節が同じで他の直売場で売られているモノと競合するから、如何に魅力的な商品を並べて集客を図るかが問われる。おいしく安全というコンセプトは何処でも謳っているから、お題目ではなく、実際の中身が問われる。自分は常に20品目を作っていて管理は大変だが、「先日のトマトは本当においしかった!」など反応が聞けるのでやり甲斐はある」

 

メンバーが持ち込んでくる野菜は馬鈴薯、南瓜、玉葱、長いも、長ネギ、白菜、キャベツなど何処にでも売っている野菜になりなってしまい、飽きられるので、自分が目新らしい野菜を開発している。

雪中冷蔵庫を持っているので、晩秋に入れておくと年にもよるが5月の連休くらいまで出荷可能。ナガイモ、キャベツ、リーキなどは甘みが強くなり、大好評という。栽培レベルは特別栽培が基準。

自分で作った野菜だけで家族を養う事の出来る生産者は限られる。他地区の生産者とネットワークを組んで周年で多種類の農産物を並べている直売場も見受けられる。試行錯誤しながら直売場の企業化が進む可能性があるかと問うと、否定的な返事が多い。

数量を増やしても、人件費の割合が高いから、利益は上げにくいという。

 

◆コメントする





サイト管理者|日本マックランド株式会社
メール相談はこちらからどうぞ!|農産物の栽培・生産方法から流通、販売に至るまであなたの真剣なご相談歓迎します。